Sans Amp V2

Tech 21
SansAmp
Bass Driver DI
Released
2016 (V2)
Circuit
Analog
EQ
Active ±12dB
Bypass
Buffered
Power
9V・48V Phantom
本ページには広告を含みます。
結論
  • 音の傾向SVTやBassman系を思わせるアンプライクで太い音を、DI一発で送り出す“サンズの音”。V2でMIDと低域シフトが加わり、多弦や現代的なレンジにも対応した。
  • こんな人におすすめアンプを持ち込まずにPA/録音へ安定したトーンを送りたい人、足元1台で音を完結させたいベーシストに。ライブとスタジオで同じ音を再現できる。
  • 操作感BlendとアクティブEQで追い込む設計。Blendは10時前後が基本で、上げるほどサンズの色が濃くなる。EQは各±12dBとよく効く。
向かない人色付けのない完全な素の原音(透明系クリーンDI)だけが欲しい人。またコンプ内蔵の多機能を1台で求める人には物足りない(本機はコンプ非搭載)。

1. 三大特徴とサウンド傾向

▼

DI一発で“アンプの音”

SansAmp回路が真空管アンプ+キャビの鳴りを再現。アンプを持ち込まなくても、PAや録音卓へ太く抜ける音を直接送れる。会場や機材が変わっても自分の音を保てるのが最大の強み。

V2で広がった音作りの幅

初代の声はそのままに、MIDコントロールとBASS SHIFT(40/80Hz)を新設。中低域を積極的に動かせるようになり、多弦のローBやスラップの帯域まで細かく追い込める。各±12dBのアクティブEQも強力。

世界標準の信頼性

1994年以来ベースDIの定番として使われ続ける一台。頑丈な筐体、XLRバランス出力、ファンタム駆動対応で、現場のエンジニアからの信頼も厚い。歪みは軽いドライブから太いオーバードライブまで。

レビュー分析スコア
ECHO
参照ソース
Thomann164
Sweetwater87
Audiofanzine1
Total252

2. 世界のレビュー

▼
🏆 大絶賛※引用(斜体)は実在レビューの原文/日本語は意訳です
🇺🇸 TalkBass
“I am a lifelong BDDI guy… The V2 is a little more flexible and I prefer it over the v1.”
俺は生涯BDDI派だ。初代からずっと使ってきた。そのうえで言う——V2は少しだけ融通が利く。MIDが増えたぶん音を追い込める。初代も名機だが、俺は今のV2のほうが好きだ。
🇭🇷 TalkBass(クロアチア)
“Blend is never above 10 o’clock and everything sounds great without the mid scoop.”
コツはBlendだ。俺は10時より上げたことがない。それだけで中域が痩せず、全部が良い音になる。サンズは掛けすぎると化粧が濃くなる。薄く効かせるのが正解なんだ。
🇪🇺 Thomann(欧州)
“Great sound… Built like a tank. Flexible in use. 10/10 would recommend!”
音は文句なし。そして戦車みたいに頑丈だ。使い勝手も柔軟。持ち運んでも壊れる気がしない。10点満点で10点、迷わず薦める。
🇪🇺 Thomann(欧州)
“Would 100% recommend to any bass players or studio engineers.”
スタジオで録る側の人間として言う。プレイヤーにも、エンジニアにも、100%薦められる。卓に送った音がそのまま使える。DIでここまで整った音が来ると仕事が早い。
⚖️ 中立
🇪🇺 Thomann(欧州)
“I have very mixed feelings about it.”
正直、複雑な気持ちだ。作りは良い、接続も分かりやすい、マニュアルも親切。そこは認める。でも——出せる音は結局“マイクを立てたAmpeg SVT+810”の一種類だけ。この値段でそれか、と思うと少し高く感じる。
🇫🇷 Audiofanzine(仏)
“ça sonne bien… Je m’en suis lassé, mais j’aime bien la marque.”
いい音がするよ、大定番なだけある。抜けもいい。ただBlendを全開にすると少し漫画っぽくなるし、けっこう圧縮がかかる。正直、俺は飽きてしまった。……でもこのブランドは好きなんだ。
🇦🇺 TalkBass(豪)
“when turning the drive knob up, the drive sounds more like a broken speaker… I wouldn’t ever use it.”
Driveを上げていくと、歪みというより“壊れたスピーカー”みたいな音になる。正直この歪みは俺は使わない。——ただ名誉のために言っておくと、後にこれはベース側の原因と分かって、全体としては good に落ち着いた。ドライブ音の好みだけは最後まで変わらなかったが。
🇩🇪 Musiker-Board(独)
“Bei deiner Signalkette würde ich auch einen Hardware-Preamp nicht für dringend nötig halten.”
本気でSansAmp BDDIが欲しいなら止めはしない。ただ安いクローンもあるし、無料のプラグイン(V1・ミッド無しだが)まである。正直、この機材構成なら、ハードのプリアンプがどうしても要るとは思わないな。
🇦🇹 Musiker-Board(オーストリア)
“Ich mach meine Bass Aufnahmen immer so, pure DI Signal rein in die DAW und dann mit x Plugins verfeinern.”
どうせデジタルで録るなら、無数にあるエフェクトプラグインでよくないか? Neural DSPのDarkglassやParallax、SansAmpだってプラグイン版がある。俺のベース録音はいつも、pure DIをそのままDAWに突っ込んで、あとはプラグインで仕上げる派だ。
🌶️ 激辛
🇺🇸 Sweetwater
“I could not overcome the muffled sound, no punch… I would not recommend this product.”
どう設定しても、こもった音から抜け出せなかった。パンチがまるで無い。前に出てこないんだ。散々弄って諦めた。悪いが、俺はこの製品を人には薦めない。
🇺🇸 Sweetwater
“after a while the footswitch stops working and… the entire unit becomes junk, you can’t turn it on.”
しばらく使っているとフットスイッチが効かなくなった。そうなると本体ごとただのガラクタだ。電源すら入れられない。音がどうこう以前の問題だろう。がっかりした。
🇷🇺 The Gear Page(ロシア)
“Mid-scoped, 90s bass sound… I would hardly suggest them as studio solution. Any cheap VST plugin would give you a lot more.”
かなりクセの強い音だ。ミッドがスクープした、90年代のベースサウンド。もっと汎用性が欲しいならPara Driverを薦める。だがスタジオ用途としては正直薦めにくい。この20年前の技術に惚れ込んでいるのでもない限り、安いVSTプラグインの方がずっと多くを与えてくれるよ。
👍 🇺🇸アンプ要らずだ。まともなPAさえあれば十分。むしろこれで悪い音を出す方が難しい。
👍 🇩🇪FOHに「うちのDI使って」と言われても、サンズ持参と分かると「それ使って」に変わる。音響屋はサンズが好きだ。
👍 🇺🇸業界標準なのには理由がある。多くの現場でアンプそのものを置き換えてくれる。
👍 🇺🇸トーンが凄いし作りも一級。ナッシュビルのリグビルダーも“サンズは必須”と即答だった。
😐 🇺🇸MIDなどが増えたのは良い。ただ正直、旧型と劇的に変わったわけではないよ。
👎 🌍結局は“amp in a box”の一芸。何十年も聴いてきた音でもある。実アンプには通したくないな。

3. 競合比較

▼
機種歪みEQクリーンブレンドXLR DI
SansAmp Bass Driver DI V2
(本機)
◎チューブ系ドライブ4系統B/M/T/Pres+2シフト○Blend○ファンタム可
MXR M80 Bass D.I.+○独立歪みch3バンドアクティブ○Blend○
Darkglass B7K Ultra v2◎モダン強歪み4バンドMid可変○Blend○
Aguilar Tone Hammer V2○AGS可変3バンドMid可変×○
→ 横スクロールできます※価格は「価格と相場」に集約
選び方:アンプライクな太い定番トーンとDIの信頼性なら本機。独立した歪みchとノイズゲートで扱いやすいのがM80。モダンでタイトな激歪みならB7K Ultra。可変ミッドとAGSで自然なアンプ感を出すならTone Hammer V2。
現在の取扱・価格

4. 使い方Tips

▼

アンプ要らずのライブDI LIVE

Blendを最大近くまで上げ、EQで会場に合わせる。XLRからPAへ送れば、アンプを持ち込まなくても“サンズの音”がそのまま客席に届く。ファンタム電源でも駆動でき、足元がすっきりまとまる。

手持ちアンプの整音・プッシュ PREAMP

Blendを控えめ・Driveを浅めにして、いつものベースアンプの前段に。原音を残しつつ芯と密度を足す使い方。アンプのキャラを活かしながら、抜けと存在感だけを底上げできる。

ライン録りの質感づくり REC

DAWへは1/4″アウトかXLRで直結。Driveを少し回すとSVTやBassman風の粘りが乗り、卓に立てたマイクのような太さになる。パラレル出力は未処理のドライ信号なので、DAW側で混ぜて微調整も可能。

多弦・ローB対応 SHIFT

BASS SHIFTを40Hzにすると5弦・6弦のローBが締まって扱いやすい。MID SHIFT(500/1000Hz)で中域の山を移せば、指弾きの太さもスラップの抜けも狙い撃ちできる。V2で加わった一番の武器。

5. 価格と相場

▼
GEAR ECHO
※正確な年次価格ではなく、傾向を示す参考イメージです。現在値のみ実数。
🇯🇵 国内新品
約 ¥40,000
国内実売・2026/9
🇯🇵 国内中古
約 ¥28,000
中古市場の参考値・2026/9
🌍 海外新品 USD
約 $269
海外実売・2026/9

Gear Wise Diagnosis

中古相場:ベースDIの超定番で流通量が多く、中古は約 ¥28,000前後と値落ちが小さい。サンズは中古でも底堅く、状態の良い個体は早く動く。コストを抑えたい場合の現実的な選択肢になる。

長期トレンド:1994年発売の初代から続くロングセラーで、V2は2016年登場。回路と“声”は初代から不変のため陳腐化しにくい。近年は円安で国内新品の実勢が約 ¥40,000の水準まで上昇している。

為替の影響:米国製で海外 約 $269に対し、国内 約 ¥40,000は円安を色濃く反映した価格。中古は為替の影響を受けにくく、新品との差を見て選びたい。

現在の取扱・価格

6. Echo Notes

— さらに知る
▼
MEDIA
🇺🇸 Bass Musician Magazine
これは単なるダイレクトボックスではない。長年、数えきれないほどのライブで初代を使ってきたが、会場や機材が変わっても同じトーンを保てる。V2で加わったBASS SHIFT(40/80Hz)は特に気に入っている——5弦を弾くとライブでもスタジオでも効果がはっきり出る。ミッド周波数のコントロール追加もよく練られていて見事だ。手持ちの中でも、最も汎用性が高く頼れるDIの一つだ。
🇬🇧 Guitar Interactive
とにかく守備範囲が広い。太いヴィンテージ・チューブトーンから、明るいモダンなスラップ、ガリっとしたディストーションまで、その間のあらゆる音が出せる。可変ミッドと低域設定を備えたEQは、ライブで音を素早く合わせるのに実用的だ。音のコアは上位のRBIラックと同じで、設定を揃えればほぼ同じ音になる。スタジオ品質のトーンを持ち運べるコンパクトさが、ツアーには何より効く。
PLAYERS
Tom Petersson
Cheap Trickのベーシストで12弦ベースの先駆者。ボードで唯一使うペダルがこのSansAmp Bass Driver DIだと紹介されている。
John Campbell
Lamb of Godのベーシスト。ペダルボードに搭載し、常時オンで使うモダンメタルの低音の要になっている。
Frank Bello
Anthraxのベーシスト。足元にSansAmp Bass Driver DIを組み込んでいるのが確認されている。
TRIVIA
  • 初代SansAmp Bass Driver DIは1994年発売。SansAmp回路の発明者Andrew Barta率いるTech 21(NYC・米)が開発し、以来ベースDIの世界標準として定着している。
  • V2(2016年)での進化はMIDコントロールの新設とBASS SHIFT(40/80Hz)の追加という2点。回路と音の芯は初代から不変で、多弦や現代的なレンジにも対応できるようになった。
  • Duff McKagan(Guns N’ Roses)やGeddy Lee(Rush)らもSansAmp系を愛用。ただしGeddy Leeのライブ機材はGED-2112などのシグネチャー・ラックで、その音の源流がこのBass Driver DI/RBI系にある。
VIDEO
DEMO
新旧比較
最終更新:2026年9月|価格・在庫は変動します。