Brand
BOSS
世界の足元の“標準”を作った日本ブランド。
- 国
- 日本
- 創業
- 1973年
- 拠点
- 静岡・浜松(ローランド)
- 代表機
- OD-1 / DS-1 / MT-2 / GTシリーズ
1973年、ローランドの研究開発部門として大阪に生まれたメグ電子が前身。1976年のCE-1 Chorus Ensembleに続き、1977年にOD-1/PH-1/SP-1の3機種でコンパクト・ペダル・シリーズが始動した。アルミダイキャストの二段筐体、FETスイッチ、電池とアダプターの2WAY電源——初代で完成していた設計は、半世紀近くほぼ変わっていない。
コンパクト・シリーズは累計119機種、全世界1,500万台超(2017年6月時点)。2018年にボス株式会社はローランドへ合併し、現在BOSSはローランドのギター関連ブランドとして続いている。
「どの国の楽器屋にも必ず置いてある」——これがBOSS最大の武器であり、同時に世界のフォーラムで最も叩かれる理由でもある。
◆ GEAR ECHOが読んだBOSS
世界の声は驚くほど同じ場所を褒め、同じ場所を刺す。
褒められるのは「壊れないこと」と「値段」。「頑丈で、シンプルで、効率的。つまりBOSSだ」——MT-2に寄せられたこの一言が、ブランド評のほぼ全てを言い当てている。GX-100では倍額のKemperやFractalと比べて見劣りしないと語られ、JB-2は「上等なオーバードライブ1台の値段で2台」と評された。
刺されるのは「音が整いすぎること」。MT-2の「人工的だ」、GX-100の「圧縮された、作り物っぽい音」、BD-2の「高域が人工的」。製品も年代もカテゴリも違う3機種に、世界は同じ単語を貼り付けている。
そして最も多い不満は、品質ではなく“あと一歩の欠落”だった。GT-1にはエフェクトループが無い。JB-2は2つの回路を独立してオン/オフできない。GX-100はパワーアンプのシミュレーションを切れない。BD-2はTONEの効く範囲が狭い。どれも音は認められている。認められた上で、たった一つ足りないものを惜しまれている。世界がBOSSに苛立つのは、いつもそこだ。
そして最後に、奇妙な現象がある。BOSSは一度捨てられ、そして戻ってこられる。ブティック・オーバードライブを渡り歩いた末に「結局いつもBD-2のマスに戻ってくる」と書いた者がいる。Waza版もAnalogmanのモッドも試し、全部手放して中古で買い直した者がいる。MT-2でも「Waza版だけじゃない、このオリジナルこそ秘密兵器だった」という声が上がる。BOSSは終着点ではない。世界中のギタリストが、そこから出発し、そこへ物差しを取りに帰ってくる場所なのだ。









