Carbon Copy

MXR
Carbon CopyStandard · Deluxe · Mini
Released
2008
Delay
600ms
Circuit
Analog (BBD)
Bypass
True
Power
9V DC
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結論
  • 音の傾向温かく少し暗いアナログ(BBD)ディレイ。テープエコー的な滲みと自然な減衰で、原音の後ろに溶ける。主機Standard(M169)は600ms・3ノブ+MODのシンプル構成。
  • こんな人におすすめ常時掛けの薄い奥行きから、歌うようなリードディレイまでを一台で。難しいことを考えず”鉄板の一色”が欲しい人に。同じ声のまま長尺・タップが要るならDeluxe(M292)、省スペースならMini(M299)と一族で選べる。
  • 操作感Delay / Mix / Regen の3つだけで音が決まる。MODで揺れを足し、裏蓋内のトリムで深さ・速さを追い込める。
向かない人明るくクリアな反復や、ステレオ・ルーパーが要る人。タップ・最大1.2sの長尺が要るなら同族のDeluxe(M292)、それでも足りない多機能ならデジタル機のほうが合う。

1. 三大特徴とサウンド傾向

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温かく暗いアナログの芯

再生産BBD(バケツリレー)由来の、暖かく少し暗いディレイ音。反復するごとに自然に減衰し、テープエコーのような滲みが原音に溶ける。隙間を埋めても前を邪魔しない。

3ノブ+MODの潔さ

Delay / Mix / Regen の3つだけ。音がすぐ決まる。MODスイッチで揺れを足し、裏蓋内の2トリムでWidth/Rateを調整可能。主機の最大600msはアナログとしては長めだ。

弱点は「暗さ」と「単機能」

明るくクリアな反復は苦手で、上げると滲む。主機にはステレオ・タップ・長尺も無い——が、タップ/最大1.2sが要るなら同族のDeluxe(M292)が受ける。”鉄板の一色”としての完成度は別格だ。

レビュー分析スコア
ECHO
参照ソース
Thomann569
Sweetwater136
Audiofanzine47
Total752

2. 世界のレビュー

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🏆 大絶賛※引用(斜体)は実在レビューの原文/日本語は意訳です
🇪🇸 Guitarristas.info(スペイン)|Standard
“Se trata del mejor pedal de delay que he probado nunca.”
断言する。今まで触ってきたディレイの中で、こいつが最高だ。迷いはない。繋げば分かる、あの温かさ。もう他を探す必要なんてどこにもない。
🇺🇸 Guitar Center(アメリカ)|Deluxe
“very intuitive controls, tap-tempo works very well”
初めてのアナログディレイ。直感的で、タップテンポの追従も上々だ。Strat→Twin Reverbで鳴らすと、ソロがとにかくデカくなる。
🇩🇪 Thomann(ドイツ)|Standard
“Amazingly beautiful sounds, from quirky slapback to dreamlike delay soundscapes”
出てくる音が、とにかく美しい。クセのあるスラップバックから、夢の中みたいなアンビエントまで。この振れ幅を一台でこなすのは、正直ずるい。
🇺🇸 Sweetwater(アメリカ)|Mini
“Sounds beautiful, warm and chimey”
REGEN 9時/MIX 10時/DELAY 12時・モジュOFFが自分の定番。美しく、温かく、チャイムのように鳴る。歪みすら要らないくらいだ。
🇫🇷 Audiofanzine(フランス)|Standard
“Sur basse, c’est le meilleur delay que j’ai entendu à ce jour”
ベースに使ってみろ。今まで聴いた中で、これが一番のディレイだ。ギター用と侮っていた自分を殴りたい。低音でも反復が濁らない。
⚖️ 中立
🇪🇸 Guitarristas.info(スペイン)|Standard
“Para casa no merece la pena, ya que se encuentran plug-ins más económicos”
音は文句なしだ。Regenで飽和させた時の揺れなんて、最高に音楽的だと思う。ただ——宅録だけなら、正直もっと安いプラグインで足りる。そこは冷静に。
🇺🇸 Sweetwater(アメリカ)|Deluxe
“not really a replacement for the original Carbon Copy”
これは無印Carbon Copyの置き換えにはならない。基本の音が別物だし、Mixの効きも違う。無印ユーザーは、買う前に一度試すのが正直なところだ。
🇩🇪 Thomann(ドイツ)|Standard
“the echoes get muffled and distorted”
FXループに入れると、反復がこもって歪む。Dry Killが無いのが効いてるんだ。ただこれ、電源を12Vで走らせると化ける。要は使い方次第、という一台だ。
🇺🇸 Sweetwater(アメリカ)|Mini
“Can’t get to it while playing anyway”
Brightスイッチは結局使わなかった。演奏中には触れない位置にあるからね。音そのものは文句なしだが、そこだけは惜しい。
🇬🇧 Gearspace(イギリス)|Standard
“this MXR is a subtle effect, tending toward the dark”
効果は控えめで、音は暗い方に寄る。そこがいい。……ただ一つだけ言わせてくれ。あの青いLED、目が潰れるほど眩しいのは、いい加減どうにかしてほしい。
🌶️ 激辛
🇫🇷 Audiofanzine(フランス)|Standard
“je suis formel, il n’est pas ‘true bypass'”
はっきり言おう。これは”トゥルーバイパス”なんかじゃない。音は死ぬほど暗くなるし、中身は安いチップ基板で、壊れたら直しにくい。俺の耳と手は、そう感じた。
🇺🇸 Sweetwater(アメリカ)|Standard
“The pedal saturates immediately on the first echo.”
一発目のエコーからもう飽和してる。長い反復なんて望むべくもない。結局TCのペダルに乗り換えた。あっちの方が、俺のやりたいことに合ってた。それだけの話だ。
👍 🇺🇸今でも文句なしのアナログディレイだ。モジュレーションもいい仕事をする。
👍 🇬🇧7年、ほぼ点けっぱなし。暗いと感じたら12Vで走らせるのがコツだ。
👍 🇦🇺無人島に持っていく一台。裏を開けてトリムで揺れを絞れば、もう最高。
😐 🇬🇧良い。ただモジュはやりすぎ気味。中古なら同価格帯で良い他機もあるぞ。
😐 🌍Deluxe版の揺れの方が良かった。でも無印の潔さ(と点滅しないLED)が結局好きだ。
👎 🇺🇸手放した。揺れじゃなく、音が暗くなりすぎるのが自分には合わなかった。

3. 競合比較

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機種方式最大ディレイモジュレーションバイパス
MXR Carbon Copy
(本機・Standard)
アナログBBD600ms○内部トリムTrue Bypass
BOSS DM-2W WazaアナログBBD800msCustom×バッファード
EHX Nano Deluxe Memory ManアナログBBD550ms○コーラス/ビブラートTrue Bypass
TC Flashback 2デジタル8種7s○Mod切替
→ 横スクロールできます※価格は「価格と相場」に集約
選び方:温かく暗いアナログの鉄板なら本機。同系アナログで長め・可変が欲しいならDM-2W。揺れ(コーラス/ビブラート)まで一台で欲しいならNano DMM。ステレオ・長尺・多機能を求めるならデジタルのFlashback 2。
※Carbon Copy一族内の版比較(Standard/Deluxe/Mini)は「4. 選び方」を参照。

4. Standard / Deluxe / Mini の選び方

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機種最大ディレイタップBrightMOD調整サイズ・電源
M292 Deluxe最大1.2s✓4分割・LED✓スイッチ✓天面ノブ大型9V電池/DC
M169 Standard
(主機)
600ms——標準=暗め✓内部トリム標準9V電池/DC
M299 Mini600ms—✓側面SW✓内部トリムミニ9V DC専用
→ 横スクロールできます
選び分け:暗く太い”鉄板の一色”で十分なら主機のStandard(M169)。同じ声のまま最大1.2sの長尺・タップテンポ(4分割+LED表示)に加え、Dry Kill/エクスプレッション端子/2プリセット/ステレオ連結まで一台で追い込むならDeluxe(M292)。声はそのままに省スペース・トラベル用途ならMini(M299・ただし電源は9V DCアダプター専用)。3機ともTrue Bypass・アナログBBD。
※MODは3機とも搭載。Deluxeは揺れの速さ・幅を天面ノブでライブ中に追い込め、Standard/Miniは裏蓋・側面のトリムで調整する。
※単体の”明るい声”だったBright(M269SE・Pro Guitar誌エクスクルーシブの限定版)は生産完了で、現在は中古のみ。そのブライト・ヴォイシングはMini/DeluxeのBrightスイッチとして継承されている。

5. 価格と相場

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Standard / M169
約 ¥24,200
主機・国内新品・2026/9
Mini / M299
約 ¥30,361
国内新品・2026/9
Deluxe / M292
約 ¥39,800
国内新品・2026/9

Gear Wise Diagnosis

バージョンの選び分け:主機は暗く太い定番のStandard(M169・約 ¥24,200)。同じ声のまま最大1.2s・タップテンポ・Dry Kill等を足したのがDeluxe(M292・約 ¥39,800)、省スペースのMini(M299・約 ¥30,361・DC専用)。Miniは筐体の希少性ゆえ主機より高価な点に注意。

中古相場:Standardは定番ロングセラーで流通量が多く、フリマ実勢は約 ¥10,000〜13,000。状態の良い個体も選びやすく、入門にもモッド素体にも向く。単体のBright(M269SE)は生産完了で新品入手は難しく、実質中古のみ(相場は変動が大きい)。

海外・為替:海外実売はStandard 約 $149・Mini 約 $159(2026/9)。円安局面では並行のうまみは薄れやすいが、定番ゆえ流通が厚く実売は落ち着いている。長尺・タップが要るならDeluxe、省スペースならMiniと、用途で版を選べるのが一族の強みだ。

6. Echo Notes

— さらに知る
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MEDIA
🇺🇸 Premier Guitar
これまで数えきれないアナログディレイを試してきたが、これは最も”音楽的”な一台だ。長いディレイタイムでも音は痩せず、耳障りにもならない。カントリー風の短いスラップバックはタイトで濁らず、Regenの反復は過不足なく自然に減衰する。テープの揺らぎを模したモジュレーションも良いアクセントだ。
🇬🇧 MusicRadar
反復は暗い温かさとクリアさを併せ持ち、自然な減衰でギターとアンプの間に心地よく収まる。短い金属的な響きからエルヴィス風のスラップ、アンビエントまで守備範囲は広い。主機の最大600msは、300msどまりの旧来機や一部の新型を上回る実用値だ。量産アナログディレイとして、これに並ぶものは今なお少ない。
PLAYERS
Joe Perry — Aerosmith
エアロスミスのギタリスト。Dunlop公式がCarbon Copyの使用アーティストとして名を挙げる、ロックの大御所。
Al Di Meola
ジャズ/フュージョンを代表するソロギタリスト。同じくDunlop公式が使用者として名指ししている。
Yvette Young — Covet
マスロック/instrumentalの旗手。愛用は上位版のCarbon Copy Deluxe(M292)で、本人が「アナログでは一番のお気に入り」と語るディレイ。Avalanche Runと重ねてピンポン・サウンドを作る。
TRIVIA
  • 開発には、Way HugeやLine 6 DL4で知られる設計者George Trippsが関わったとされる。ヴィンテージではなく再生産BBDを採用することで、安定供給と手頃な価格を両立した。
  • 現行ラインは主機M169(Standard)・M292(Deluxe)・M299(Mini)の3機。ブライト志向のM269(Bright・Pro Guitar誌エクスクルーシブの限定版)と、10周年記念のシルバー筐体M169Aはいずれも生産完了。Brightの声はMini/DeluxeのBrightスイッチとして残っている。
  • MODによる揺れは、裏蓋内の2つのトリムポット(Width/Rate)で深さと速さを追い込める。工場出荷時は控えめなので、開けて調整すると印象が大きく変わる——というのが定番の”隠し味”だ(Deluxeはこの2つを天面ノブに出している)。
VIDEO
DEMO①
DEMO②
最終更新:2026年9月|価格・在庫は変動します。