Dispatch Master

EarthQuaker Devices
Dispatch Master
Released
2019
DSP
Digital
Delay
1.5s
Bypass
Relay TB
Power
9V DC
本ページには広告を含みます。
結論
  • 音の傾向甘く自然に減衰するデジタルディレイ(最大1.5秒)と、驚くほど有機的なホールリバーブを1台に。薄くかけっぱなしで”空気”を足す使い方が真骨頂。
  • こんな人におすすめボードを増やさず空間系を1台で完結させたい人、歪みの壁に芯と奥行きを通したいロック/メタル系、アンビエントな浮遊感を手軽に出したい人に。
  • 操作感Mix/Time/Reverb/Repeatsの4ノブで直感的。ただしTimeは0〜1500msを1本で受け持つため可変幅が広く敏感で、狙った拍を出すには少し慣れが要る。
向かない人ディレイとリバーブを完全に独立させ、個別にオン/オフしたい人。両者は1つのMixで混ざる設計で、タップテンポや細かいパラメータ保存もない。

1. 三大特徴とサウンド傾向

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ディレイ+リバーブを1台に

スラップバックから最大1.5秒のロングディレイまで、そこに室内から大聖堂までを思わせるホールリバーブを重ねられる。片方をゼロに回せば単体機としても使え、かさばる2台を1台で置き換えられる完結性が最大の武器。

驚くほど有機的な空間

デジタルながら減衰が自然で、リバーブは”オーガニック”と評される質感。長めのリピートとアンビエントなリバーブの相性が良く、フィードバックを上げてもリピートが潰れずに溶けていく。常時オンで”空気”を足せる。

4ノブの潔い操作性

コントロールはMix/Time/Reverb/Repeatsのみ。Timeをゼロにするとリバーブ単体機として働き、そのときRepeatsが減衰と音色を調整する隠れた2つ目の顔を持つ。シンプルさと奥行きを両立する。

レビュー分析スコア
ECHO
参照ソース
※本機は星評価の母数が少なく、専門誌評とフォーラムの定性評価から編集部が総合したスコアです。

2. 世界のレビュー

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🏆 大絶賛※引用(斜体)は実在レビューの原文/日本語は意訳です
🇬🇧 Thomann(英)
“The digital reverb is impressive and exceptionally organic.”
デジタルのリバーブがとにかく有機的で、正直びっくりした。減衰のしかたが実に自然なんだ。ディレイも甘い鳴りで、スッと溶けるように消えていく。この小さな箱から、こんな空気が出てくるのか。
🇺🇸 Rig-Talk
“You can’t dial in a bad sound.”
悪い音が作れない。これに尽きる。薄くかけっぱなしのリバーブも、軽く添えるディレイも、どう転んでも気持ちいいんだ。
🇮🇹 Thomann(イタリア)
“This little pedal has replaced a famous and cumbersome pair of effects.”
昔の録音の中に、ギターの音が妙に魔法めいた一本があった。プリアンプのせいかと思って再現しようとしても出ない。写真を見たら、Dispatch Masterのあの青い光が写ってたんだ。回路のどこかに温かく有機的な”何か”がある。かさばる名機2台を、この小箱が置き換えてしまった。
🇺🇸 The Gear Page
“Just THE best ambience generator of all time!”
前身のGhost Disasterを持ってた口だ。こいつはDD2とスプリングリバーブを、俺の教会のボードから一発で蹴り出した。断言する——史上最高のアンビエンス製造機だよ。
⚖️ 中立
🇬🇧 Thomann(英)
“the ‘on’ light, is sooo bright”
リバーブは巨大にも繊細にもなって、懐が深い。ただ唯一の難点を挙げるなら——オンのときのLEDが、とにかく眩しすぎるんだ。
🇺🇸 Rig-Talk
“the ability to turn both effects on / off independently”
キラーなペダルだし、EQDの連中も一流だ。それでも俺は最終的にKeeley Cavernsへ乗り換えた。理由はただ一点——2つのエフェクトを、それぞれ独立してオン/オフできること。そこだけが、どうしても欲しかった。
🇺🇸 Rig-Talk
“it’s about as good as it gets”
リバーブの調整とは正直あまり馬が合わない。けどな——このクラスのディレイとしては、ほぼ文句なしの出来だよ。
🇺🇸 Rig-Talk
“I think I was having headroom problems where the pedal was clipping.”
前に一度持ってたんだが、なぜ手放したのか思い出せない。たぶんヘッドルームの問題で、どこかでクリップしてた気がする。確証はないけどな。……音そのものは、かなり良かったんだよ。
🌶️ 激辛
🇩🇪 Thomann(独)
“Leider nach dem 3. Mal verwendet total kaputt.”
音は最高だった。ファンタスティックと言っていい。なのに——3回使っただけで、完全に壊れた。たぶん”月曜日に作られたハズレ個体”ってやつだ。音が良かっただけに、これだけはどうしても許せない。
🇫🇷 Thomann(仏)
“the Dispatch Master does not like buffered pedals directly in front”
メーカーも認める既知の問題だ。覚えておけ——Dispatch Masterは、すぐ前段にバッファードのペダルを置かれるのを嫌う。ときどきクリップするんだ。ブースト系は、本機の”後ろ”に回すのが正解だぞ。
👍 🇬🇧もう欲しいって自分で分かってるんだろ? だったら、四の五の言わずに買え。それだけだ。
👍 🇮🇹これまで触った中でいちばん多才で直感的なDelay/Reverb。惚れ込んで2台持ってるくらいだ。
👍 🇺🇸中も外も作りが完璧で、発送も早い。文句のつけようがないよ。
👍 🇬🇧ディレイとリバーブの組み合わせが見事。他のレビュー通り、このペダルに悪い音は無いよ。
😐 🇬🇧作れる音の風景は大好き。ただ個体によってはツマミが少し緩いことがある(すぐ直せたけどね)。
😐 🇺🇸最初は惚れた。今は行ったり来たり。明るめで長い減衰のリバーブは、Mixの設定に少し手こずる。

3. 競合比較

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機種方式リバーブ最大ディレイステレオバイパス
EQD Dispatch Master
(本機)
デジタル○ ホール1.5秒—リレーTB
Keeley Caverns V2デジタル○ 3モード0.65秒—TB/Trails
TC Flashback 2デジタル—7秒○TB/Buffered
MXR Carbon Copyアナログ—0.6秒—True Bypass
→ 横スクロールできます※価格は「価格と相場」に集約
選び方:リバーブ内蔵で”1台完結”なら本機(空間系の芯を手軽に)。同じく1台でまとめたいが、スプリングやシマーなどリバーブの種類が欲しいならKeeley Caverns V2。ディレイを主役に、7秒のロング+ステレオ+ルーパーまで欲しいならFlashback 2。純アナログの太い短ディレイ単機能で選ぶならCarbon Copy。
現在の取扱・価格

4. 使い方Tips

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常時オンで”空気”を足す AMBIENT

MIX
11時
TIME
9時
REVERB
2時
REPEATS
11時
原音を主役に、薄いリバーブと短いディレイで”空気”だけを足す定番設定。Mixは控えめ、Reverbを広めに。歪みの後ろに置けば、壁の中に芯と奥行きが生まれる。

スラップバック+室内リバーブ SLAPBACK

MIX
12時
TIME
8時
REVERB
10時
REPEATS
9時
Timeを短く、Repeatsを1〜2回に絞ればロカビリー調のスラップバック。Reverbを軽く足すと、生々しさに部屋鳴りが乗る。クリーン〜クランチで映える王道だ。

リバーブ単体で使う REVERB ONLY

TIME
0(全閉)
MIX
1時
REVERB
2時
REPEATS
12時
Timeをゼロに回すとディレイが切れ、リバーブ単体機になる。このときRepeatsが減衰と音色を調整——時計回りで低中域が増し、反時計回りで明るく薄くなる。隠れた2つ目の使い方だ。

5. 価格と相場

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GEAR ECHO
※発売年・中間年は編集部推定を含む参考イメージです。現在値のみ実数。
🇯🇵 国内新品
約 ¥32,000
国内実売・2026/10
🇯🇵 国内中古
約 ¥22,000
中古市場の参考値・編集部推定
🌍 海外新品 USD
$199
海外実売・2026/10

Gear Wise Diagnosis

中古相場:人気のロングセラーで流通は安定しており、国内中古は約 ¥22,000前後が目安(編集部推定)。タマ数があり状態の良い個体を選びやすい。新品との差が大きくないのは、需要の底堅さの表れといえる。

長期トレンド:初代は2011年にお披露目、現行のV3は2019年にFlexi-Switchを搭載して登場した。音の根幹は各世代で一貫しており、V3が入口として定着している。海外 約 $199は長く据え置かれ、値動きは主に為替由来だ。

為替の影響:海外 約 $199に対し、国内 約 ¥32,000は円安を反映した水準。米国製のハンドビルドで並行の要素もあり、国内新品は海外定価より上振れしやすい。為替の影響を受けにくい中古は、コストを抑えたい場合の現実的な選択肢になる。

現在の取扱・価格

6. Echo Notes

— さらに知る
▼
MEDIA
🇺🇸 Premier Guitar
EQD初期のDSP機のひとつで、土台は限定機Ghost Disaster。スラップバックから1.5秒近いロングディレイまでをカバーし、スプリングではなく部屋から大聖堂までを思わせる有機的なデジタルリバーブを重ねられる。減衰は自然で、長いリピートとアンビエントなリバーブがよく馴染む。Timeは敏感で、狙った時間にピタリと合わせるには少し練習が要る。両エフェクトを同時に使うとき独立制御できないのは、このサイズに収めた代償だ。それでも、ほぼどんな場面も切り抜けられる万能な一台——十分に薦められる。
🇦🇺 Mixdown
深く作り込む必要がない人にこそ薦めたい。ディレイとリバーブを、これ以上ないほど簡潔に1台へ詰め込んである。ディレイはスラップバックが太く温かく、ロングに回してフィードバックとMixを上げてもアルゴリズムの強さが光る——リピートが潰れたりザラついたりしない。リバーブは瑞々しいアンビエントなホール系で、背景の小部屋から洞窟のような水浸しまで滑らかに動く。唯一引っかかるのは、0〜1500msを1つのTimeノブで受け持つこと。幅が広いぶん行き過ぎやすく設定がずれやすいが、Range的な調整を足せばこの潔いシンプルさからは離れてしまう。アクロンのハンドメイドらしい堅牢な作りも信頼できる。
PLAYERS
Will Putney
Better Lovers/Fit For An Autopsyのプロデューサー兼ギタリスト。歪みの壁の中で空間系の芯として使用し、ペダルボードに搭載しているのが確認されている。
Jordan Buckley
Every Time I Die/Better Loversのギタリスト。EQD愛用者として知られ、同社のA/Bボックスと併用しているのがボードで確認されている。
TRIVIA
  • 本機はEQDの限定機「Ghost Disaster」を土台に生まれた、同社初期のDSP(デジタル)設計のひとつ。ディレイとリバーブを1台にまとめた発想が原点になっている。
  • EarthQuaker Devicesは2004年、米オハイオ州アクロンでJamie Stillmanが創業したハンドビルドのペダルメーカー。Dispatch MasterはMix/Time(0〜1500ms)/Reverb/Repeatsの4ノブで、スイッチングはリレー式トゥルーバイパス(電源が供給されないと信号を通さない)。
  • 現行はV3(2019年1月のNAMMで発表)。踏み方で、通常のラッチ式と、押している間だけオンになるモーメンタリー式を使い分けられるFlexi-Switchを搭載する。音の根幹は初代(2011年お披露目)から一貫している。
VIDEO
公式DEMO
公式マニュアル
最終更新:2026年10月|価格・在庫は変動します。