Bandit 112
- 音の傾向 TransTube回路による真空管ライクな鳴り。硬質で芯のあるクリーンが土台で、Clean/Leadの2chと各ch3段のボイシング切替で幅広く作れる。歪みは中ゲインまでが得意。
- こんな人におすすめ 頑丈で安く、どこでも手に入る実用SSアンプを探す人。クリーンを軸にペダルを前段で生かしたい人、ライブ・練習で音量に余裕が欲しい人に。
- 操作感 Power Level(25/50/100%)とDamping切替で、自宅から箱まで音量と低域の締まりを調整できる。ノブは多いが各chで独立して追い込める。
1. 三大特徴とサウンド傾向
▼TransTubeが生む真空管ライクな鳴り
Peavey独自のTransTube回路は、真空管アンプの歪みの立ち上がりやコンプ感をソリッドステートで再現する設計。「真空管と張り合える」「見事に模倣している」という声が多く、この価格帯のSSアンプとしては完成度の高い鳴りが核にある。
2ch×3ボイシングの音作りの幅
Clean/Leadの2チャンネルに、それぞれVintage/Classic/Warm、Classic/Modern/High Gainの3段ボイシング切替を搭載。フットスイッチでch切替でき、硬質クリーンから中ゲインの歪みまで一台でこなす。各chに独立した3バンドEQを備える。
箱でも自宅でも使える柔軟な出力
Power Level(25/50/100%)で最大出力を切替でき、Damping(Loose/Medium/Tight)で低域の締まりを調整。80W(4Ω外部SP時100W)のパワーはライブで埋もれず、同時に自宅練習にも音量を落とせる。背面にSPシミュレート出力とFXループも装備。
2. 世界のレビュー
▼3. 競合比較
▼| 機種 | 出力 | 回路 | リバーブ | FXループ | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| Peavey Bandit 112 (本機) | 80W | Solid State | ○ | ○ | 20.2kg |
| Roland Blues Cube Artist | 80W | Solid State | ○ | ○ | 16kg |
| Boss Katana-50 Gen 3 | 50W | Modeling | ○ | — | 11.6kg |
| Fender Mustang GTX50 | 50W | Modeling | ○ | ○ | 8.8kg |
4. 使い方Tips
▼ペダルが映えるクリーンの土台 CLEAN
Lead chは中ゲインで旨味を出す LEAD
Power LevelとDampingで音量と締まりを調整 POWER
5. 価格と相場
▼Gear Wise Diagnosis
中古相場:長年の定番ゆえ中古の流通量が非常に多く、状態の良い個体を選びやすい。国内中古は概ね約 ¥40,000前後が目安で、新品実勢(約 ¥87,800)との価格差が大きいため、コストを抑えたいなら中古が有力な選択肢になる。頑丈な作りで経年に強く、中古でも実用性が落ちにくいのも利点。
長期トレンド:TransTube世代のBandit 112は息の長いロングセラー。近年は円安を背景に国内新品が上昇傾向にある。海外定価(USD)も段階的に改定され、$599前後の水準に。基本設計が安定しているため、急な値崩れ・高騰は起きにくいカテゴリー。
為替の影響:海外 約 $599に対し、国内 約 ¥87,800は円安を反映した水準。中古は為替の影響を受けにくく、価格を抑えたい場合の現実的な入口になる。並行輸入は電圧仕様(115V基準)と保証条件の確認を。
6. Echo Notes
— さらに知る- Banditは1980年代から続くPeaveyの長寿アンプ・シリーズ。ユーザーの間ではコントロールパネルの縁の色(Red Stripe/Silver Stripeなど)で世代を呼び分ける文化があり、現行は12″ Blue Marvelスピーカーを搭載したTransTube世代にあたる。
- 心臓部のTransTubeは、真空管アンプのゲイン段ごとの歪み方や、音量を上げたときのコンプ感・サチュレーションをソリッドステート回路で再現するPeavey独自技術。Bandit以外の多くのPeaveyアンプにも展開されている。
- 背面のSpeaker Simulated Direct Outputは、キャビネットを通した音を模したライン出力。マイク無しで卓やオーディオインターフェースへ直接送れるため、宅録や小規模PAでの取り回しに強い。

