Electro-Harmonix
Small StoneEH4800 Phase Shifter
Small StoneEH4800 Phase Shifter
Released
2006
Circuit
Analog
Current
10mA
Bypass
True Bypass
Power
9V
本ページには広告を含みます。
結論
- 音の傾向太くウォームなアナログ・フェイズ。液体のように滑らかなうねりが持ち味で、Colorスイッチで軽い揺れから強調された掃引まで2つの表情を切り替えられる。
- こんな人におすすめ名機のフェイズ音を手頃に、迷わず出したい人。Rateとスイッチだけの潔さで、踏めばすぐ「あの音」になる。サイケ〜ブルース〜ロックまで守備範囲は広い。
- 操作感ノブはRate1つとColorスイッチのみ。作り込む幅は狭いが、その分ハズさない。Color UP側は掃引の頂点で音量とトレブルが持ち上がるクセがある。
向かない人Mix/Depthまで細かく追い込みたい人、オン時のわずかな音量変化を嫌う人。多機能なデジタル・フェイザーの方が合う場面もある。
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1. 三大特徴とサウンド傾向
▼液体のように滑らかなうねり
OTAを使ったアナログ回路が生む、太くウォームなフェイズ。角の丸い掃引が原音の芯を残したまま揺らす。派手さで押すより、じんわり効くタイプの上質な揺れ。
Colorスイッチで2つの表情
DOWNで太く豊かな標準フェイズ、UPでフィードバックが増して掃引の頂点が際立つ。ノブはRate1つでも、このスイッチ1個で音のキャラがはっきり分かれる。
名機の音を手頃に
初代1974年から続くコンパクト・フェイザーの草分け。現行Nanoは省スペースで電源も素直。「あのフェイズ音」を迷わず出せる、入口として理想的な一台。
レビュー分析スコア
ECHO
参照ソース
Thomann427
Sweetwater44
Audiofanzine11
Total482
2. 世界のレビュー
▼🏆 大絶賛※引用(斜体)は実在レビューの原文/日本語は意訳です
🇪🇸 Guitarristas.info(スペイン)
“Formato reducido… no por ello afecta a la calidad del sonido… sin tener que estar toqueteando mucho el pedal.”
小さくなった。でも音はまるで痩せていない。ツマミをいじり倒す必要もない。Rateを合わせて、あとは踏むだけ。それでちゃんといい音が出る。小型ペダルにありがちな「妥協」が、これには無いんだ。
🇺🇸 Seymour Duncan Forums(米)
“I have one. I think it sounds great and I don’t see a need for me to get another phaser… a great pedal.”
一台持ってる。もうこれで十分だ。他のフェイザーを探す理由が、俺には見当たらない。音は文句なし。あれこれ目移りしていた時期もあったが、結局ここに戻ってきた。名機ってのは、こういうものだ。
🇫🇷 Audiofanzine(仏)
“la pédale est transparente, liquide, l’effet est chaleureux et bien rond.”
透明で、液体みたいに滑らかだ。効きは温かくて、角が丸い。うちのストラトの持ち味を殺すどころか、そのまま活かして揺らしてくれる。派手さで押すタイプじゃない。上質な水彩みたいに、じんわり効くんだ。
⚖️ 中立
🇪🇸 Guitarristas.info(スペイン)
“Tuve ambas versiones a la vez y nada que ver… el sonido pierde un poco de chicha al activarlo.”
大箱とNano、両方を同時に持っていた。正直、別物だ。効きの太さも音も、大箱の方が上。Nanoが悪いわけじゃない。サイズと値段は確かに魅力だ。ただ、踏んだ瞬間に音の「押し」が少し引っ込む。両方を知っていると、そこが分かってしまう。
🇪🇸 Guitarristas.info(スペイン)
“La bajada de volumen al activarlo… como para tener que recuperar los db´s perdidos subiendo la salida.”
シンプルで音楽的、そこは気に入っている。ただオンにすると音量が落ちる。気のせいで済むレベルじゃない。結局アンプかブースターで、失った分を取り戻すハメになる。Mixツマミが一つあれば、と何度思ったことか。
🇺🇸 Seymour Duncan Forums(米)
“a decent phaser though a little limited in options as its only got one knob and the color switch… it can sound a little cliche.”
悪くないフェイザーだ。ただノブは一つ、あとはColorスイッチだけ。できることは限られる。ハマれば気持ちいいが、下手をすると「よくある位相の音」で終わる。定番ゆえの物足りなさ、と言えばいいか。
🇫🇷 Audiofanzine(仏)
“l’effet est magique… mais le 2e effet va trop dans les aigus.”
掃引の効きは魔法みたいだ。お気に入りだった時期もある。ただColorを上げた側は、高域に寄りすぎる。音量も一緒に持ち上がる。曲によっては、それが派手すぎてハマらない。惚れ込んでいたぶん、そこだけ惜しい。
🇪🇺 Thomann(欧州)
“with the color set to up, it produces huge volume boost at the top of the phase which is very irritating.”
サイケで滑らか、筐体も頑丈。そこは満足している。ただ電源はしっかりした物を用意すること。そしてColorを上げると、位相の頂点で音量がドンと持ち上がる。これが地味に耳障りだ。コンプの前に置いても、収まらなかった。
🌶️ 激辛
🇺🇸 Sweetwater(米)
“there’s a very noticeable volume bump when it’s turned on… an over the top mid and high frequency breakup… Just about an unusable pedal.”
踏んだ瞬間、音量が跳ね上がる。それだけじゃない。中域と高域が、限度を超えて割れる。耳に刺さって使い物にならない。名機だと聞いて期待した。届いたのは、音量とザラつきを勝手に足してくる箱だった。
🇺🇸 Sweetwater(米)
“The pedal only lasted about six months… it either shorted out or lost an internal component. I took it out of my pedal board.”
半年しか保たなかった。ある日、音が出ない。中でショートしたか、部品がどこかへ飛んだか。分解する気にもなれなかった。ボードから外して、それきりだ。値段なりと言われればそれまでだが、こう早く逝かれると擁護のしようもない。
👍 🇺🇸70年代から愛用してる。オリジナルと今の一台、両方をキーボードに繋いでる。他社のフェイザーとは、鳴りの太さがまるで別物だ。
👍 🇺🇸昔の大箱より、むしろ少し音がいい気がする。回路もクリーン。省スペースでNanoに替えて正解だった。
👍 🇫🇷ひとつの基準になる音。リズムでもアルペジオでも決まる。歪みと重ねるとジェット感が出て気持ちいい。
😐 🇺🇸オリジナルと違って音量は落ちない、むしろ僅かに持ち上がる。ただ調整幅が少なすぎる。ボリュームツマミが欲しい。
😐 🇺🇸クリーンなら最高に美しい。でもハイゲインだとミックスに埋もれて聞こえない。Levelノブ付きが欲しくなった。
👎 🇺🇸正直、効果がほとんど分からない。控えめなノッチフィルターみたいだ。Tame Impala級の濃い揺れを期待したぶん残念。
3. 競合比較
▼| 機種 | 方式 | コントロール | モード | バイパス |
|---|---|---|---|---|
| EHX Small Stone (本機・Nano) | アナログ | Rate+Color | Color 2種 | True Bypass |
| MXR Phase 90 | アナログ | Speed 1ノブ | ―(固定) | True Bypass |
| BOSS PH-3 | デジタル | 4ノブ+モード | 4/8/10/12段+Rise/Fall | Buffered |
| EarthQuaker Grand Orbiter V3 | アナログ | Rate/Depth/Sweep他 | Phase/Vibrato 2モード | True Bypass |
→ 横スクロールできます※価格は「価格と相場」に集約
選び方:太くウォームな定番フェイズを手頃に、迷わず出すなら本機。もっとシンプルで速さ一発ならMXR Phase 90。段数やライズ/フォールまで作り込む多機能派はBOSS PH-3。フェイズとヴィブラートを1台で使い分けたいならGrand Orbiter。
現在の取扱・価格
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4. 使い方Tips
▼王道スロー・フェイズ RHYTHM
Rateを9〜10時あたりのゆっくりめ、ColorはDOWN。バッキングに薄く敷く定番の揺れで、コードストロークやアルペジオがふわりと動き出す。まず最初に試したい基本形。
サイケな深いうねり PSYCH
Rateは遅め、ColorをUPへ。掃引の頂点が際立ち、浮遊感の強いサイケデリックな揺れになる。クリーン〜軽いクランチで、コードを長く伸ばすと効果が映える。
ロータリー/レズリー風 BLUES
Rateを1〜2時のやや速め、ColorはDOWN。回転スピーカーのような質感が出て、ブルースやオルガン的なバッキングにハマる。単音のカッティングにも合う。
ジェット・フェイズ DRIVE
Rateを速め+ColorをUP、歪みの後段に置く。飛行機のスウッシュのような派手な掃引になる。リフやソロのアクセントに。かけっぱなしより要所で踏むのがコツ。
5. 価格と相場
▼GEAR ECHO
※正確な年次価格ではなく、傾向を示す参考イメージです(編集部推定)。現在値のみ実数。
🇯🇵 国内新品
約 ¥11,800
国内実売・2026/9
🇯🇵 国内中古
約 ¥7,500
中古市場の参考値・2026/9
🌍 海外新品 USD
約 $83.5
海外実売・2026/9
Gear Wise Diagnosis
中古相場:長年の定番で流通量が多く、中古は約 ¥7,500前後で安定している。新品との差は大きくないため、状態の良い個体か、送料込みで安ければ中古も十分に狙い目。
長期トレンド:現行Nanoは2006年発売のロングセラー。海外定価は$80前後でほぼ横ばいだが、国内新品は円安を反映して緩やかに上昇し、約 ¥11,800の水準に。なお70年代のオリジナル大箱やSovtek期のヴィンテージ各版は生産完了で、中古市場では別枠の高値で取引される。
為替の影響:海外 約 $83.5に対し、国内 約 ¥11,800は円安を反映した水準。値動きの小さいモデルなので、急ぐ必要がなければ為替と在庫を見て買い時を選びやすい。
現在の取扱・価格
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6. Echo Notes
— さらに知るMEDIA/ メディア評価
🇬🇧 MusicRadar
Colorスイッチひとつで、Phase 90ばりの軽い揺れから、水中に沈んだような深いうねりまで表情が変わる。速く回せばリング・モジュレーター的な金属質な響きも出せる。ひとことで言えば、飛び道具の宝庫だ。ヴィンテージ機より掃引の明るい側が際立つぶん、明暗の落差はむしろ強い。効果がはっきり出るフェイザーが欲しい人に、これ以上ないほど素直な一台だと思う。
PLAYERS/ 使用プロ
James “Munky” Shaffer
Kornのギタリスト。近年のリグ紹介で現行のNano Small Stoneをペダルボードに搭載しているのが確認されている(旧リグではSovtek期のV3を使用)。
Kevin Parker
Tame Impala。フェイザーがそのサウンドの代名詞。使用機はヴィンテージのSmall Stone(V4)で、Small Stoneの系譜を象徴する一人。
Jonny Greenwood
Radiohead。1992年頃からSmall Stone(V2)を使用し、Rateノブを足で操作する奏法でも知られる。多くの曲でこの揺れが鳴っている。
TRIVIA/ 豆知識・トリビア
- Small Stoneを設計したDavid Cockerellは、英EMSの名機シンセ「VCS3」を生んだ人物。のちにAkaiへ渡り、S900やMPC60といった名機サンプラーの設計にも関わった。フェイザーの回路思想の裏に、電子音楽黎明期の頭脳がいる。
- 初代は1974年発売で、コンパクト・フェイザーの草分けのひとつ。70年代のオリジナル大箱、続くV1〜V4、ロシアSovtek期の各版はいずれも生産完了だが、今も珍重され中古で高値が付く。現行のNanoは、その音を手頃なサイズで受け継ぐモデル。
- フロントのColorスイッチはフィードバック量の切り替え。DOWNで太く豊かな標準フェイズ、UPで掃引の頂点がより強調される。ノブがRate1つでも音のキャラを二分できる、Small Stone最大の個性。
VIDEO/ 動画
DEMO①
DEMO②
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最終更新:2026年9月|価格・在庫は変動します。


