FENDER
Tone Master Pro
Tone Master Pro
Released
2023
Type
Floor Modeler
Amp & FX
100+ (v1.7)
Power
AC内蔵
本ページには広告を含みます。
結論
- 音の傾向 フェンダーが自社を解析した”本家”クリーンの再現精度がクラス随一。7インチタッチUIで音作りは直感的。ハイゲインも十分だが、一部モデルは高域のザラつきが指摘される。
- こんな人におすすめ フェンダー系クリーンを軸にしたい人、ライブのリグを1台に集約したい人、視覚的で分かりやすい操作性を重視する人。宅録のオーディオI/Fも兼ねる。
- 操作感 箱出しのプリセットとタッチ画面で、マニュアルなしでもパッチが組める。無償ファームで機能・音源が拡張し続ける”育つ”機材。
向かない人:実機の音をそのまま取り込むアンプキャプチャー(プロファイリング)が必須の人。TMPはキャプチャー非搭載で、その用途はQuad Cortex等が有力。競合比で価格は高めとの声も多い。
1. 三大特徴とサウンド傾向
▼“本家”フェンダー・クリーンの精度
フェンダー自身がTone Master技術で自社アンプを解析。’65 Twin ReverbやDeluxe Reverbなど黒パネル期クリーンの再現精度は、他モデラーが持ち得ないホームアドバンテージになっている。
7インチ・タッチUIと10フットSW
大型カラータッチスクリーンと、スクリブルストリップ付き10フットスイッチ。シグナルパス構築とトーン調整が直感的で、メニュー潜りの少ない操作系はクラス最高水準と評価される。
無償ファームで”育つ”オールインワン
100+モデル・6,000点超のIRを内蔵し、v1.7でベースアンプやエフェクトを拡充。USBオーディオI/F・Bluetooth・MIDI over USB対応で、ライブと宅録を1台で完結できる。
レビュー分析スコア
ECHO
参照ソース(星評価件数)
Sweetwater100
Thomann79
Audiofanzine20
Total199
2. 世界のレビュー
▼🏆 大絶賛※引用(斜体)は実在レビューの原文/日本語は意訳です
🇪🇸 guitarristas.info(スペイン)
“su interfaz es la mejor del mercado, sin duda”
UIは市場最強だ。文句なし。音も圧巻で、とりわけFenderアンプは別格だ。Headrushもいいが、これは一段上。QCやKemperと並べても、まったく引けを取らない。
🇪🇸 guitarristas.info(スペイン)
“Me he decantado por la de Fender principalmente por la interfaz”
HelixもQCも試した。最後にこれを選んだ理由はひとつ——インターフェイスだ。いちばん分かりやすい。5月から使っているが、選んで正解だった。
🇫🇷 Audiofanzine(仏)
“l’interface qui est la meilleure que j’ai rencontré sur ce type d’appareil”
3ヶ月使った。この手の機材で出会った中で、最高のインターフェイスだ。音も接続も文句なし。プリセットを自分で組む自由度こそ真骨頂。値段は忘れる。残るのは質だ。
🇺🇸 Sweetwater(米)
“this is without question my favorite desert island piece of gear”
BossもHelixもAxeも持っている。そのうえで言う——無人島に一台なら、これだ。高ゲインは賛否あるが、アップデートで良くなるはず。そう思わせるだけの土台がある。
⚖️ 中立
🇫🇷 Audiofanzine(仏)
“pour le high gain, c’est encore perfectible : trop de basses, pas assez de médiums”
直感的でいい。ただタッチの反応がたまに鈍い。リバーブも得意とは言えない。そして高ゲイン——ここは未完成だ。低音が多すぎて、中域が足りない。前向きには見ているが、詰めきれてはいない。
🇩🇪 Thomann(独)
“great clean tones, great effects, dirty amps not all there yet. Unreal build quality”
クリーンは見事。エフェクトも上等。ビルド品質は現実離れしている。ただ——歪みアンプは、まだ全部そろってはいない。そこだけ、正直に言っておく。
🇫🇷 Audiofanzine(仏)
“Le prix est stratosphérique, c’est beaucoup trop cher”
音は群を抜いている。それは認める。だが——開封していきなり強制アップデート。価格は成層圏。しかもプリセット交換は公式サイト一択で、閉じている。惚れた相手に、いちいち引っかかる。そういう機材だ。
🌶️ 激辛
🇩🇪 Thomann(独)
“an expensive paperweight … defective hardware, defective software, come on!”
4回目の起動で、赤い画面に「update failed」。高価な文鎮の完成だ。ハードも不良、ソフトも不良——おい、勘弁してくれ。Windowsのアプリすら立ち上がらない。返金してくれ。次は迷わずフィンランド製(=Neural)を買う。
🇺🇸 Reddit(米)
“I’m liking the FTMP but that virtual capo is lame”
気に入ってはいる。いる、けど——このバーチャルカポはひどい。DigiTechのDropを買ったら、そっちが断然いい。結局Boss XS1も注文した。手持ちのFractal FM9のカポのほうがずっとマシで、なぜFenderのはここまで遅れているのか、まるで分からない。
👍 🇺🇸教会で毎週使っている。2年使ったHelixより、ずっと直感的で満足だ。
👍 🇺🇸ペダル14個+アンプ+DI+MIDIを、これ一台に。荷物は軽くなり、セットアップは半分になった。
👍 🇬🇧この手の箱は何度も買ってきた。マニュアルなしで音を出せたのは、これが初めてだ。
😐 🇫🇷本領を出すにはFRFR(+約500€)が要る。総額がかさむのが玉に瑕。
😐 🇫🇷歪みやODはまだ少しシンセ的で、大きなロックだと存在感が薄い。
👎 🌍機能はFractal・Helix・QCに一歩譲るのに、値段はHelix LTのほぼ倍。その額を出すなら、正直もう少し足して上位機を選ぶよ。
3. 競合比較
▼| 機種 | アンプ数 | エフェクト数 | フットSW | IR対応 | 駆動電源 | オーディオI/F |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Fender Tone Master Pro (本機) | 約35 v1.7 | 約100 v1.7 | 10 | ○ 6,000+・自ロード | 内蔵電源 IEC | ○ USB-C |
| Neural DSP Quad Cortex | 50+ +キャプチャー | 70+ | 11 | ○ 自ロード | 専用AC 12V DC | ○ USB |
| Line 6 Helix Stadium | 22 ギター16/ベース6 | 約190 Helix/HX継承 | 12 | ○ 自ロード | 内蔵電源 IEC | ○ USB 8ch |
| Fractal FM9 Mk II Turbo | 325+ Cygnus X2 | 約50種 型・Axe-Fx III系 | 9 | ○ 2,200+・自1,024 | 専用AC | ○ USB 8×8 |
→ 横スクロールできます※価格は「価格と相場」に集約
選び方:TMP最大の武器は、フェンダーが自社を解析した”本家”クリーンの再現と7インチタッチUI。弱点はアンプキャプチャー非搭載で、実機の音を丸ごと取り込みたいならNeural CaptureのQuad Cortexか、ProxyクローンのHelix Stadiumが対抗。最多アンプ数と深い音作りはFM9 Mk II。
※本機のアンプ/エフェクト個別数はFender非公表のため、発売時レビュー(約29アンプ+約100エフェクト)とFW追加分からの概算。競合は各社公表値(2026年時点)。
※本機のアンプ/エフェクト個別数はFender非公表のため、発売時レビュー(約29アンプ+約100エフェクト)とFW追加分からの概算。競合は各社公表値(2026年時点)。
現在の取扱・価格
4. 使い方Tips
▼ライブを1台に集約 LIVE
アンプ・キャビ・エフェクトを本体に集約し、XLRでPAへ直挿し。4つのFXループで手持ちのアナログペダルも統合でき、セットリストモードで曲ごとにプリセットとフットSW配置を事前に組める。搬入と機材量を大幅に削減できる。
フェンダー・クリーン特化 CLEAN
“本家”の強みが出る純正クリーンを土台に。’65 Twin Reverbやブラックパネル系を軸に、前段のODや歪みペダルを重ねるクリーンブースター的な使い方が特に映える。
USBオーディオI/F兼用の宅録 REC
USB-CでDAWへ直結し、別途I/Fなしでアンプシムとして録音。Pro Control Appのクラウド連携でプリセット管理が容易。Bluetoothでリファレンス音源のモニタリングもでき、宅録のオールインワン環境になる。
IR探索・キャビ研究 IR
6,000点超の内蔵IRとサードパーティIRのインポートで、マイキングとキャビの組合せを徹底研究できる。好みのIR探しがトーン構築の中心になるプレイヤーに向く。
5. 価格と相場
▼GEAR ECHO
※発売年(2023)以降の参考推移(中古は流通が始まった翌年以降)。現在値のみ実数。ドル軸は現在の為替(約¥144/$)に連動。
🇯🇵 国内新品
¥230,000〜266,200
サウンドハウス〜量販実売・2026/7
🇯🇵 国内中古
¥163,000〜200,000
メルカリ・ヤフオク相場・2026/7
🌍 海外新品 USD
$1,499〜1,699
海外実勢・2026/7
Gear Wise Diagnosis
中古相場:メルカリ・ヤフオクの実売は¥163,000〜200,000が現在のレンジ。安い個体は¥163,000前後、美品・付属完備で¥175,000〜200,000台が中心。¥200,000超の強気出品もあるが取引実績は少ない。無償ファームで機能が拡充し続けるため、極端な値崩れは起きにくい。
長期トレンド:国内新品はサウンドハウスで¥230,000前後が現在の実売。発売当初(¥266,200前後)から徐々に下がり、競合との競争激化で価格が落ち着いてきた。Neural DSP・Line 6が値引きを打つ局面では連動した値下げが見られる傾向。
為替の影響:USD建ては$1,499〜1,699で推移。国内価格は円安局面で¥250,000〜280,000台に振れやすい。並行輸入は関税・送料を載せると国内実勢との差が縮む。3年保証の付く国内正規が現状は無難だ。
現在の取扱・価格
6. Echo Notes
— さらに知るMEDIA/ メディア評価
🇺🇸 Premier Guitar
モデラーの弱点——偶然の発見が生まれにくいこと——を、Tone Master Proは確かに一歩改善している。電源を入れてタッチ画面をいじり始めた瞬間から、王道のトーンも思いがけない寄り道も、なめらかに引き出せた。UIとロータリー式フットスイッチの噛み合いが本機の核だ。クリーンと低ゲインは実に説得力があり、ハイゲインの選択肢も潤沢。価格はQuad CortexやHelixと同じ$1,699で、アンプキャプチャーの不在やコミュニティ規模をどう見るかは人それぞれだが、この操作性が生む創造性には十分な価値がある。
🇬🇧 Guitar World
モデリング・フロアのパーティに来るのは遅かった。だがその慎重さが実を結び、クラスと価格帯でおそらく最良の一台に仕上がっている。ブランドのDNAが染み込んだ大量のフェンダー系アンプ、初の公式ライセンスとなるEVH 5150 III Stealth、そして見事なタッチスクリーン。堅牢な作りと使いやすさは頭ひとつ抜けており、背面には必要な接続がすべて揃う。今この価格帯で、これが”倒すべき相手”だと私たちは見ている。
PLAYERS/ 使用プロ
Mike McCready
— Pearl Jam のギタリスト。Guitar Worldのインタビューでアンプモデラーへの移行を語り、Tone Master Proを「毎日弾いている」と明言。Dark Matterツアーでも使用が確認されている。
Stuart Braithwaite
— Mogwai のギタリスト。Fender公式の特集で、Big Muffやディレイ/リバーブ/トレモロを重ねてSuper Reverbへ送る自身のリグ運用を公開している。
TRIVIA/ 豆知識・トリビア
- フェンダーは2019年、Deluxe Reverb/Twin Reverbのコンボで8コアDSPモデリングを市場投入。2023年10月、その技術を足元に降ろしたのが同社初のフラッグシップ・フロア機Tone Master Proだ。
- 内蔵アンプにはEVH 5150 III Stealthが含まれ、これは業界初の公式ライセンス認定EVHモデリング。VoxやMesa、Friedmanなど定番機もカバーし、ハイゲイン需要に応える目玉となった。
- Guitar Player評では、本体はHelix Floorより約30%小型、Quad Cortexより約40%大きいサイズ感。ルーパーは当初60秒→v1.7で3分に延長、プリセットは500スロットへ拡大された。
VIDEO/ 動画
公式デモ①
公式デモ②
最終更新:2026年7月|価格・在庫は変動します。

