Jan Ray

Vemuram
Jan Ray
Released
c.2012
Type
Boost / OD
Enclosure
Brass
Bypass
True Bypass
Power
9V DC / 5mA
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結論
  • 音の傾向 低〜中ゲインのトランスペアレント系。色付けや過度な圧縮をせず、ギターとアンプの素のキャラをそのまま一段持ち上げる。狙いは60sフェンダー・ブラックフェイスの「Magic 6」的なクリアでハリのあるブレイクアップ。
  • こんな人におすすめ Fender系クリーンに自然な歪みや常時オンのトーン補強を足したい人、ピッキングやギターのボリュームでニュアンスを操りたい人に。
  • 操作感 4ノブ+背面のSaturationトリマー。ノブは素直で追い込みやすく、ブースト〜中程度のドライブまでを1台でまかなえる。
向かない人:強い歪みや、TS系のように中域を押し出すキャラが欲しい人。歪み量は控えめで、価格も高い。「近い音は安価なTimmy等で出る」という声が常に付きまとう一台でもある。
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1. 三大特徴とサウンド傾向

足し算をしない透明なドライブ

色付けや過度な圧縮を抑え、ギターとアンプの素の音をそのまま一段押し上げる。中域を盛るスクリーマー系とは対極で、常時オンでも疲れにくい自然なトーン補強として働く。

狙いは「Magic 6」サウンド

60年代フェンダー・ブラックフェイス期のアンプで全ノブを6に合わせたときの、クリアでパンチのあるブレイクアップを再現するというコンセプト。粘るサスティンとハリのある音抜けが持ち味。

真鍮筐体とTimmy論争

ずっしりした真鍮(ブラス)筐体の質感と所有感も人気の核。一方で回路がPaul CochraneのTimmyに酷似するという議論と、その高価格が常にセットで語られる。

レビュー分析スコア
ECHO
参照ソース
Thomann82
Total91
Audiofanzine9

2. 世界のレビュー

🏆 大絶賛※引用(斜体)は実在レビューの原文/日本語は意訳です
“Elle surclasse tout, absolument tout ce existe sur le marché dans ce segment.”
このセグメントに存在するもの全部を、完膚なきまでに超えていく。ゲインは半透明で、ギターのキャラクターが呼吸するように残る。
“en low gain a mon sens il n’y a pas mieux. C’est chaleureux précis et très organique.”
ローゲインでこれを超えるものは俺の耳には存在しない。暖かく、精密で、オーガニックだ。
“Wenn es um diese Dynamik und den Ton … geht ist das Jan Ray Referenz.”
ダイナミクスとトーンの話になったとき、Jan Rayは基準点になる。それだけのものがある。
“einen Sound der unter die Haut geht, es klingt warm und die Riffs schmatzen dahin”
肌の下まで入ってくる音がする。暖かく鳴り、リフがぱちぱちとはまる——そんな感触だ。
⚖️ 中立
“Abzüge in Bedienung … keine Beschriftung … Teuer – aber sein Geld wert.”
ノブ無表記でOne Trick Pony——別途歪みが必要になる。高いのは認める。それでも金の価値はある、と思う自分がいる。
“pas de thump à l’attaque comme savent le faire la Greer Lightspeed ou la Fire Mist.”
豊かで暖かい音だが、Greer LightspeedやFire Mistのようなアタックのthump感は出ない。ピッキングへの反応が、値段の割には惜しい。
“But I really enjoy this. Sounds great. Saturation pot on the top is really handy.”
同じようなODをいくつも買ってしまう癖があって——これもその一台だ。でも音は本当に気に入っている。上面のSaturationポットも便利。
“Ich hatte zig Jahre den Jan Ray als meine Nr.1.”
何年もNo.1で使ってきた。でもODS1と比べたら音もフレキシビリティも上回った——長年の相棒との別れは、こういう形で来た。
🌶️ 激辛
“cette pédale n’est rien d’autre qu’une Timmy légèrement modifiée.”
TimmyのわずかなモッドにGoopで基板を塗りつぶした、材料費数千円の回路だ。マーケティングに踊らされるな——Timmyを買え。
“They’re identical apart from a few insignificant changes that don’t impact the sound.”
音への影響がほぼないマイナーな変更を除けば、TimmyとJan Rayは同一だ。問題はクローン行為そのものじゃない——「完全に独自回路を開発した」という誇大な物語でユーザーを誘導するマーケティングの姿勢だ。Analogmanが自社ペダルをBluesbreaker改造品だとオープンに言うのとは対極にある。Vemuramが「Timmyを参考に改良した」と素直に言えば、誰も文句は言わなかったはずだ。
“Der Vemuram Jan Ray ist übrigens ein 1:1 Rip-Off vom Paul Cochrane Timmy!”
断っておくが、これはTimmyの1:1リップオフだ。Goopで厚塗りしてあるが、DIY勢の前では意味がない。筐体は確かに綺麗だ——だがそれが本当にTimmy比で$200上乗せの価値なのか? 俺が見ているのは「TGP方式」のドイツ版だ。有名ペダルの回路をコピーして洒落た筐体に入れ、高値で入手困難にする。「高い=良い」の幻想で売り抜ける。限定4〜5個売れれば笑いが止まらないだろう。
👍 🇩🇪知ってるODペダルの中でベストのひとつ。
👍 🇺🇸最高のオーバードライブだ!超超いい!!
👍 🇺🇸Jan Rayはドリームボードの常時オン核。Butter Machine → OKKO Diablo → Jan Rayと繋いでいる。エッジ・オブ・ブレイクアップを完璧に出してくれる。
😐 🇫🇷良いペダルだが結局Timmyの高い版。V2と比べて明確に上とは言えない。好みの問題もある。
😐 🇺🇸TimmyとJan Rayは「全然違う音がする」。クローン論争をそのまま鵜呑みにするのは危険だ。
👎 🇺🇸NUX 6ixty-5iveはJan Rayクローンで$50。Jan Rayに$300-400出したい人はどうぞ……。

3. 競合比較

機種ゲイン音作りの幅キャラバイパス
Vemuram Jan Ray
(本機)
低〜中◎ 2バンドEQ+Sat調整透明・FenderブレイクアップTrue Bypass
Paul Cochrane Timmy低〜中◎ 2バンドEQ透明系の原器・素直True Bypass
Wampler Tumnus○ 3ノブ(Klone)Klon系・中高域に張りTrue Bypass
Analogman King of Tone低〜中◎ 2chデュアル透明〜クランチ・万能True Bypass
→ 横スクロールできます※価格は「価格と相場」に集約
選び方:真鍮筐体と所有感込みでトランスペアレントの定番が欲しいなら本機。同系の音を安く狙うなら原器のTimmy。Klon的な中高域の張りが欲しいならTumnus。2chで透明〜クランチを1台で賄うならKing of Tone。
現在の取扱・価格
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4. 使い方Tips

常時オンでトーンを補強 ALWAYS ON

VOLUME
1時
GAIN
9時
BASS
12時
TREBLE
12時
Gainを低め、Volumeをわずかに上げて踏みっぱなしにする運用。中域を盛らず、ギターとアンプの素のキャラをそのまま底上げする。BassとTrebleはフラットから始め、アンプに合わせて微調整するのが定石だ。

クリーンブースターとして BOOST

VOLUME
2時
GAIN
7時
BASS
11時
TREBLE
12時
Gainを最小、Volumeだけ上げる。歪みを足さずに音量と存在感を押し上げ、ソロで前に出たいが音色は変えたくない場面で活きる。背面のSaturationトリマーで飽和感を微調整すれば、好みのブレイクアップ量に追い込める。

5. 価格と相場

GEAR ECHO
※正確な年次価格ではなく、傾向を示す参考イメージです。現在値のみ実数。
🇯🇵 国内新品
約 ¥49,940
国内実売・2026/6
🇯🇵 国内中古
約 ¥38,000〜
中古市場の参考値・2026/6
🌍 海外新品 USD
約 $415
海外実売・2026/6

Gear Wise Diagnosis

中古相場:ハンドビルドで生産数が限られるため、中古は約 ¥38,000前後から。状態や付属品で価格差が大きく、程度の良い個体は早く動く。新品との差が比較的小さいのも、人気と入手性の安定を映している。

長期トレンド:Michael Landauらの使用で知名度が広がり、ブティックODの定番として定着。国内新品は各店ほぼ横並びの約 ¥49,940で安定し、トモ藤田シグネチャー等の限定派生も相場を下支えしている。

為替の影響:日本製だが海外需要が高く、海外新品は約 $415。円安局面では海外向けの流通が増えやすい。コストを抑えたいなら、相場が安定した良質な中古が現実的な選択肢になる。

現在の取扱・価格
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6. Echo Notes

— さらに知る
MEDIA
🇺🇸 Delicious Audio
我々が「トランスペアレント・ドライブ」の元祖と呼ぶ一群の中でも、Jan Rayは代表格だ。トーンそのものを作り変えず、ギターとアンプの関係性に手を入れない。TS系のように圧縮も着色もせず、アンプのフロントエンドを軽く押して、甘いサスティンとわずかなブレイクアップを足すだけ。良いギターと良いアンプの組み合わせに火を点ける”スパーク”として考えると、この一台の役割が腑に落ちる。
🇦🇺 Mixdown Magazine
高域は耳に刺さることなく、澄んでエアリーに抜ける。低域は出すぎず、常に音を支える側に回る。ゲインを上げるにつれて中域が満ちてきて、滑らかな飽和感が乗ってくる——ES-335の艶をもう一押ししたいときや、ストラトの線の細さを補いたいときに効く。これは洗練された、品のあるオーバードライブだ。繊細なタッチを持つプレイヤーを引き立てる設計で、ラフに踏み込むより、ニュアンスで音を動かすスタイルに向いている。
PLAYERS
Michael Landau
LAのトップ・セッションギタリスト。彼の使用がJan Rayを世界的人気に押し上げたと言われ、音量をペダルで操作するVertex製エクスプレッション・モッド版も彼のために作られた。
Scott Henderson
Tribal Techで知られるフュージョン/ブルースの名手。「これまで聴いた中でブルースに最高のブースト」とVemuram公式が言及している。
Mateus Asato
メロディックなトーンで人気のソロ・ギタリスト。Jan Rayの使用者として広く知られている。
TRIVIA
  • 「Magic 6」とは、60年代ブラックフェイス期のフェンダーアンプで全ノブを6の位置に合わせたときの音を指す通称。Jan Rayはその音をペダルで再現するというコンセプトから生まれた。
  • 歪みを生む4ノブとは別に、背面(上部)にSaturationトリマーを備える。歪み”量”を変えずに飽和感や倍音の出方を微調整でき、JCのようなトランジスタアンプでも真空管的なニュアンスを足しやすい。
  • Jan Rayには、Michael Landau用にVertexがエクスプレッション機能を加えた限定モッド版や、バークリー教授トモ藤田の監修による限定シグネチャー(300台)など派生が存在する。いずれもベースはこの標準モデルだ。
VIDEO
サウンドデモ①
サウンドデモ②
[ Pochipp ④ ] Vemuram Jan Ray を見る
最終更新:2026年6月|価格・在庫は変動します。