Aguilar
Tone Hammer V2
Tone Hammer V2
Released
2008
Version
V2 / 2024
EQ
3-Band
DI
XLR Bal.
Power
18V DC
本ページには広告を含みます。
結論
- 音の傾向 名機OBP-3譲りの、太くリッチなアギュラー・サウンド。通すだけで艶が乗り抜けが良くなる。現行V2は専用Driveノブで真空管的なサチュレーションを細かく足せる。
- こんな人におすすめ ライン/DIで“自分の音”を持ち歩きたいベーシスト、アンプの色をそのまま録音・PAに送りたい人。中域を作り込みたい人に。V2はヘッドフォン/Aux端子で自宅練習にも。
- 操作感 つまみが全部表に出て直感的。ただしプラグ&プレイで魔法はかからない。腰を据えてノブを詰めて初めて化けるタイプ。
向かない人:原音とエフェクト音をブレンドして混ぜたい人(ブレンドノブ非搭載)、9V電源で完結させたい人(18V駆動)。歪みを踏んだ瞬間の音量差が気になる人も注意(V2でも旧AGSと同程度との声あり)。
1. 三大特徴とサウンド傾向
▼スタジオ級のXLR DI
バランスXLR出力にPre/Post切替とグランドリフトを備え、EQを通した音・通さない音のどちらもPAへ直接送れる。プリアンプにもDIにもなり、パワーアンプすら駆動できる万能さが看板だ。
中域を動かせる3バンドEQ
Bass/Trebleに加え、中心周波数を可変できるスイープ・ミッドを搭載(OBP-3ベース)。ローミッドへのこだわりが強いアギュラーらしく、バンドの中で埋もれない存在感を作れる。
専用Driveノブ+AGS(V2)
心臓部はフットスイッチで効くAGS(Adaptive Gain Shaping)。現行V2では独立したDriveノブが加わり可変幅も拡大、歪み量を単独で追い込めるようになった。モダンからビンテージ、真空管的な太さまで。ただし踏込時の音量差は初代同様残るとの報告もある。
レビュー分析スコア
ECHO
参照ソース
※現行V2は発売から日が浅く星評価の母数が少なめで、回路の異なる初代V1とは件数を単純合算できません。専門誌評とフォーラムの定性評価から編集部が総合したスコアです(EQ・DI・AGSの中核はV1・V2共通)。
2. 世界のレビュー
▼※以下の声は、長年の定番だった初代から現行V2までの実在レビューです。中核回路(EQ/DI/AGS)はV1・V2共通で、V2は専用Driveノブ・ヘッドフォン/Aux端子・小型筐体を追加しています。
🏆 大絶賛※引用(斜体)は実在レビューの原文/日本語は意訳です
🇧🇷 ContrabaixoBR(ブラジル)
“Mais uma prova da transparencia desse PRE.”
このアギュラーで面白いのは、スラップの音に一切“化粧”をしないところだ。手持ちのSXをPandoraで録ると全然違う音色になるのに、これを通すとSXそのままの音が出てくる。色付けも誤魔化しもしない——このプリの“透明さ”を、また一つ証明してくれた。
🇺🇸 Sweetwater(米)
“Works great…Getting much better volume, tone, and control [than] a regular direct box.”
文句なしに働く。ただのDIボックスから乗り換えて、音量も、音そのものも、コントロールの幅も段違いになった。同じ“直結”でもここまで違うのかと驚いた。一度この差を知ってしまうと、普通のDIには戻れないよ。
🇫🇷 Audiofanzine(仏)
“Je recommande pour les amoureux de la marque…”
迷ってるなら言っておく。アギュラーの音が好きなら、これは買いだ。余計な機能で悩ませない、この潔いシンプルさがいい。欲しい音がすぐそこにある。ブランドの世界観をそのまま信じられる人には、迷わずお勧め。
⚖️ 中立
🇫🇷 Audiofanzine(仏)
“un souffle audible à fort réglage qui rend son utilisation difficile sans noise gate”
音は文句ない。ただ、設定を強く追い込むと「サーッ」というヒスがはっきり聞こえてくる。ノイズゲート無しだと、正直そのまま使うのは厳しい場面もある。音作りの幅と引き換えの弱点、といったところかな。
🇦🇺 TalkBass(オーストラリア)
“i found it harsh and not very usable…the gain boost…is very overpowering”
EQ部分は素晴らしい。そこは認める。でもAGSに関しては——正直きつくて、あまり使い物にならなかった。ゲインのブーストが強すぎるんだ。もう少し抑えが効けば、と思う。人によっては合うんだろうが、俺には主張が強すぎた。
🇧🇷 ContrabaixoBR(ブラジル)
“Não tem ruído não.”
実際に自分で試した。電波だらけの環境で、別のプリなら最大ゲインでラジオを拾うほどだ。それでもこのアギュラーは感じ取れるノイズはゼロ。高域を全開にすれば小さな“サーッ”は乗るが、手持ちのRockbassのプリよりずっと小さい。俺の耳には十分静かだよ。
🌶️ 激辛
🇺🇸 TalkBass(米)
“…would blow down a barn door when the AGS circuit was engaged”
AGSを切った状態でちょうどいい音量に決めるだろ。で、いざAGSを踏む。……納屋の扉ごと吹き飛ぶかと思ったね。音量差が激しすぎるんだ。クリーンとドライブを行き来したいだけなのに、片方に合わせるともう片方が破綻する。この段差だけは、どうにも許せなかった。
🇫🇷 Audiofanzine(仏)
“je l’ai revendu…je préfère largement la couleur apporté le EAST”
結局、売った。悪い機材じゃない。ただ、俺が欲しかった色はここには無かった。乗り換えたEASTのプリの方が、圧倒的に好みの響きだったんだ。名機と呼ばれていようと関係ない。自分の耳が「違う」と言うなら、それが答えだ。
🇺🇸 TalkBass(米)
“The EBS was deadly quiet…. The Aggy, not so much.”
これは俺にとって大問題だった。前に使ってたEBSは、恐ろしいほど静かだったんだ。無音と言っていい。それに比べてこのAggyは……そうじゃない。音は良くても、このノイズフロアの差を一度体感すると、どうしても気になってしょうがない。
👍 🇩🇪どのベースを挿しても即・丸く力強い。全部12時から軽くEQするだけでFOHへ直で送れた。
👍 🇪🇸期待以上だ。音に色を付けないのに、狙った音へ届く引き出しが多い。
👍 🇺🇸バンドの中でもコントロールがよく効く。すぐ戦力になった。
👍 🇺🇸温かくてリッチ。ヘッドフォンとAux端子が地味に効いてくる。
😐 🇺🇸正直V1とV2は音ほぼ同じ。踏んだ時の音量差も同じで、Aux/ヘッドホンはモノ仕様だった。
😐 🇫🇷小型化は歓迎。ただ旧モデルより値が上がったのは、少し引っかかる。
3. 競合比較
▼| 機種 | 歪み | EQ | クリーンブレンド | XLR DI |
|---|---|---|---|---|
| Aguilar Tone Hammer V2 (本機・現行) | AGS +専用Drive | 3バンド +可変ミッド | — | ✓ Pre/Post・GNDリフト |
| Tech 21 SansAmp Bass Driver DI V2 | ✓ チューブ的 | 3バンド +Presence | ✓ Blend | ✓ |
| MXR M80 Bass D.I.+ | ✓ 独立ch | 3バンド +Color | ✓ Dist側Blend | ✓ |
| Darkglass Microtubes B7K Ultra v2 | ✓ 攻撃的 | 4バンド +可変ミッド | ✓ Blend | ✓ |
→ 横スクロールできます※価格は「価格と相場」に集約
選び方:アンプの色を素直にラインへ乗せ、中域を細かく作りたいなら本機(直列プリ=原音は混ぜず全部通す設計)。原音とドライブを混ぜたいならブレンド搭載のSansAmpやMXR M80。より攻撃的な歪みと4バンドEQ・キャビシミュまで欲しいならDarkglass。
※本機は現行V2。初代V1(2008〜)は生産完了だが中核回路は共通で、中古も狙い目。より多機能なデジタル・マルチ/モデラーは土俵が異なるためここでは比較していません。
※本機は現行V2。初代V1(2008〜)は生産完了だが中核回路は共通で、中古も狙い目。より多機能なデジタル・マルチ/モデラーは土俵が異なるためここでは比較していません。
現在の取扱・価格
4. 使い方Tips
▼ライブは“POST”でPAへ直結 DI
Pre/Post切替をPOSTにすると、EQとAGSを通した“作り込んだ音”をXLRからPAへ送れる。ハウスのエンジニアに音作りを委ねず、自分のトーンをそのまま卓に届けられる。アースのハムが出たらグランドリフトで解決。
クリーン・プリとして使う EQ
AGSを踏まず、ゲインを低めにすればフラットに近いEQだけが効く。素直な音のまま帯域を整える“透明なプリ”として運用できる。中域が動かせるぶん、パッシブベースの物足りなさを底上げするのにも向く。
AGSで真空管的な太さを足す DRIVE
AGSはゲイン量に連動して歪みとEQが変化する。低ゲインなら角の取れた軽い飽和、上げるほど中域が前に出て圧縮感が増す。現行V2なら専用Driveノブで歪み量だけを単独調整できる。ただしDRIVEフットSWを踏んだ瞬間は音量が上がりやすいので、VOLUME(マスター)で段差を詰めておくのがコツ。
中域スイープで抜けを作る MID
Mid Freqでバンドの隙間の帯域を狙い、Mid Levelで持ち上げると一気に前に出る。ローミッドを厚くすればバスドラと噛み合い、グルーヴの土台が安定する。アギュラーが最も得意とする音作りの肝がここ。
5. 価格と相場
▼🇯🇵 国内新品(現行V2)
約 ¥49,280
サウンドハウス税込・2026/8
🌍 海外新品(現行V2)
約 $299.99
Sweetwater・2026/8
🇪🇺 中古(前モデルV1)
約 196€
Audiofanzine相場・2026/8
Gear Wise Diagnosis
現行はV2:本機は2024年11月に登場した現行のV2。国内新品はサウンドハウスで約¥49,280(税込)、メーカー希望小売は61,600円で、実売はそこから下がった水準だ。海外は約$299.99(Sweetwater)/369€(Thomann)で、円安を反映し国内はやや高めだが、DI一体のプリとして見れば相応のレンジに収まる。
安く狙うなら前モデルV1:初代V1(2008〜)は生産完了だが、中核回路(EQ/DI/AGS)はV2と共通。長年の定番で中古の玉数は比較的あり、欧州では約196€前後が目安。専用Driveノブやヘッドフォン/Aux端子は不要で音の芯だけ欲しい、という人にはV1中古が狙い目になる。
購入時の注意:V1・V2とも18V駆動で、専用アダプター(別売)が要る。中古のV1は付属品の有無を必ず確認したい。V2は小型化した反面、実売はV1時代とほぼ同水準で推移している。
現在の取扱・価格
6. Echo Notes
— さらに知るMEDIA/ メディア評価(EQ・DI・AGSの中核はV1・V2共通)
🇺🇸 Premier Guitar
プリアンプとしてもDIとしても使えて、パワーアンプすら駆動できる——一台でここまで守備範囲が広いのは素直に嬉しい。3バンドEQ(±18dB)にスイープ・ミッド、Pre/Postとグランドリフト付きのDIと、実戦装備も揃っている。AGSはゲイン量とミッド設定で表情を変え、低ゲインなら角が取れて丸く太く、上げれば音が圧縮されて中域が前に出てくる。ただ正直、同じ音量のままクリーンと歪みを行き来したい人には勧めにくい。踏み込むと音量が変わる、そこだけは割り切りが要る。
🇺🇸 Bass Musician Magazine
半分冗談で「サウンドマン泣かせ」と呼びたくなる。豊富なEQと十分なゲインのおかげで、Pre-DIの段階でハウスPAのトーンまで自分で整えられてしまうからだ。信号を強く送り出せる余裕もあって、チェーンの最後に置いてXLRでPAへ送るのが実に気持ちいい。ライブでハウスの音まで手の内に収めたいベーシストには、これ以上ない相棒になってくれると思う。
PLAYERS/ 使用プロ
Frankie Poullain
The Darknessのベーシスト。シグナルチェーン唯一のペダルがTone Hammerで、ドライブと低域の締めに使っていることがPremier Guitarの「Rig Rundown」で明言されている。
Dick Lövgren
Meshuggahのベーシスト。強靭なベーストーンの一角をTone Hammer Preampが担うことが、Premier GuitarとMixdownの複数ソースで確認できる。
Sam Rivers
Limp Bizkitのベーシスト。ライブリグでのTone Hammer使用が確認されている。
TRIVIA/ 豆知識・トリビア
- 心臓部はアギュラーの名アクティブ・プリ「OBP-3」の回路。ベース内蔵プリで培われた音を、そのままストンプボックスに落とし込んだのがTone Hammerだ。
- 人気を受けて、このペダルのプリ部にClass-Dパワーアンプを組み合わせたヘッドアンプ「Tone Hammer 500/700」が後に登場した。つまりアンプの“声”の源流がこのペダルにある。
- 本機は2024年11月に登場した現行V2。筐体が小型化し、独立Driveノブ(可変幅拡大)とヘッドフォン/Aux端子が追加された。一方でユーザーからは「歪みを踏んだ時の音量差は初代V1のAGSと同程度」「音の芯はV1とほぼ同じ」との声もあり、Aux/ヘッドフォンはモノ仕様。初代V1(2008〜)は生産を終えている。
VIDEO/ 動画
DEMO
v1との比較
最終更新:2026年8月|価格・在庫は変動します。

