MXR
Phase 90
Phase 90
Released
1974
Model
M101
Controls
Speed ×1
Bypass
True Hardwire
Power
9V DC / Battery
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結論
- 音の傾向 4段フェイザーの温かく粘るうねり。同時に中域と音量が持ち上がるクセを持ち、揺れだけの機材ではない。
- こんな人におすすめ 70年代ロックやEVH的なスウッシュを最短距離で欲しい人。歪んだアンプの前段で色を足したい人に。
- 操作感 ツマミはSPEED 1個のみ。深さも波形も選べない代わりに、迷う要素がゼロ。踏んで回すだけで音が決まる。
向かない人:クリーンで音量・音色を変えたくない人。深さや波形を細かく追い込みたい人には、コントロールが足りない。
1. 三大特徴とサウンド傾向
▼ツマミ1個という設計思想
コントロールはSPEEDのみ。深さも波形も固定で、決められるのは揺れの速さだけ。それでも定番であり続けているのは、その固定値そのものが「フェイザーの正解」として広く受け入れられてきたから。
揺れと一緒に中域が出る
ONにすると音量が上がる、中域が持ち上がる——世界中のレビューで最も多く語られる特徴。歪んだアンプを押す用途では武器になり、クリーンで素の音を保ちたい用途では扱いにくさになる。賛否の核はここ。
現行M101はTrue Hardwire
公式マニュアル記載のとおり、現行のM101はTrue Hardwireバイパス・LED点灯表示・9V DCジャックを備える。ネット上に残る「バイパスが〜」という指摘の多くは旧世代や改造個体の話で、現行機の仕様とは別物。
レビュー分析スコア
ECHO
参照ソース
Thomann429
Sweetwater60
Audiofanzine38
Total527
2. 世界のレビュー
▼🏆 大絶賛※引用(斜体)は実在レビューの原文/日本語は意訳です
🇪🇸 Hispasonic(スペイン)
“modificado a true bypass (lo compre así ya de segunda mano) Y me encanta.”
俺のPhase 90は中古で買ったやつで、最初からtrue bypassに改造済みだった。で、これがもう最高なんだ。深くはかけない。3くらいの控えめな設定でロックの単音に乗せる——それだけでいい。
🇪🇸 guitarristas.info(スペイン)
“el efecto es cojonudo y la segunda su simplicidad de uso.”
理由は2つある。ひとつ、効きが最高にいい。ふたつ、使い方が単純すぎること。回すツマミは1個きりだ。あと言っておくと、音が痩せたとか信号が劣化したとか、俺は一度も感じたことがない。
🇩🇪 Musiker-Board(独)
“Da du nur einen Regler hast bleibt die Sache schön überschaubar”
phase90は絶対に持つべきだ。中古45ユーロで手に入れて、今では俺の一番好きなエフェクトになった。ツマミが1個しかないから、全部が見通せる。設定をミスるということ自体が起こらない。いつだっていい音がする。
🇺🇸 TalkBass(米)
“The Phase 90 doesn’t lose the low end, and is not too ‘shimmery’.”
俺のPhase 90は最高だ。ミックスの中でいつもちょうどいい場所に収まってくれる。おかげでMIJのBoss PHR1は箱に入ったまま出番がない。低域を失わないし、キラキラしすぎもしない。
⚖️ 中立
🇺🇸 TDPRI(米)
“It adds distortion (not the good kind) even on my clean channel”
モジュレーションはFXループの方がいい、と長年信じてきた。だがPhase 90だけは違った。Marshall JCM DSLのループに入れるとひどい音になる。クリーンチャンネルですら歪みが乗るんだ——それも良い方の歪みじゃない。インプットに戻せば、期待どおりちゃんと鳴る。
🇩🇪 Musiker-Board(独)
“fand den Phasersound gut, hatte aber immer das Gefühl, dass es leicht zerrte.”
リイシューを短い期間だけ使った。フェイザーの音自体は良いと思う。ただ、どうしても軽く歪んでいる感じがずっと付きまとった。ペダルのせいなのか、他のペダルとの組み合わせなのかは、最後まで断定できなかった。
🌍 The Gear Forum
“I have a Phase 90 M101, and did the Script mod, R28.”
M101を持っていて、R28のScript modもやった。modした方が音は良くなったと思う。……ただ正直、そんなに使っていない。フランジャーを触る時間の方が長い。ボードに両方の選択肢がある、その安心感が嬉しいという距離感だ。
🇩🇪 Thomann(独)
“es gibt den leichten Höhenverlust und er ist hörbar. Mich stört das aber nicht”
よく言われる高域の減衰は、確かにある。ちゃんと聞こえる。でも俺は気にならない。静かでアトモスフェリックなパートやソロでは、むしろ好都合なくらいだ。ギターとアンプの組み合わせでも出方は変わる。
🌶️ 激辛
🇫🇷 Audiofanzine(仏)
“c’est très perturbant en live (y compris pour l’ingé-son)”
効果そのものは悪くない。ゆっくりしたうねりから、ほぼUnivibeまで出る。だが音量と中域のブーストがいらないんだ。ライブでは本当に厄介だ——PAにとってもな。なぜMXRがここまで持ち上げる設計にしたのか、俺には理解できない。自分でmodを試みたら配線を痛めて、フェイザー効果が完全に消えた。改造しないと使えないなら、買う意味がどこにある?
🇫🇷 Audiofanzine(仏)
“En l’état, c’est strictement inutilisable.”
クリーンでは、素の状態だと厳密に使い物にならない。100ユーロ前後という値段は、性能に対して明確に高い。神話的な歴史に寄りかかったまま売り続けているのが、俺には理解できないんだ。R28のmodで中域のこぶと音量上昇はほぼ消えた。それでも出力の強いPUでは、まだ軽くクランチが残る。
🇺🇸 TalkBass(米)
“People end up choosing the block even though it doesn’t sound better”
素のScript回路は、ミックスを抜けさせるのにボリュームブーストを足してやる必要がある。analogMikeは新品にそのmodをやってくれる。で、結局みんなBlockを選ぶんだ——音がいいからじゃない。その問題を避けられるからだ。なぜMXRが自分でやらないのか、俺には分からない。
🇪🇸 guitarristas.info(スペイン)
“me sube el volumen una bestialidad y como no tiene pote de volumen”
歪みの後ろという本来の定位置に置くと、音量が化け物みたいに跳ね上がる。しかもボリュームのツマミが無いから、手当てのしようがない。FXループを使えば解決するのは分かっている。だが配線を増やしたくないんだ。
👍 🇩🇪Phase 95 miniと同時に買って弾き比べた。95ほど尖って耳障りにならないのが決め手で、95の方を返品した。
👍 🇬🇧Scriptは薄すぎてONにしたのを忘れるくらい。Blockのこの噛みつく感じがないと物足りない。
👍 🌍YouTube黎明期に動画で見て、こんなカッコいいギターの音があるのかと思った。人生で最初に買ったペダルがこれだった。
😐 🇺🇸FXループのジャックを掃除したら、ループでもかなりマシになった。それでもアンプの前に置いた方がいい音だ。
😐 🇪🇸音量が上がるのは中域が持ち上がるせいだと思う。自分は許容範囲。ソロで歪みと併用する用途に限って使っている。
👎 🇺🇸昔90と100を両方持っていたが、ベースではどちらもそこまで好きになれなかった。100の追加サウンドも自分には不要だった。
3. 競合比較
▼| 機種 | 方式 | 音作りの幅 | キャラ | バイパス |
|---|---|---|---|---|
| MXR Phase 90 (本機) | アナログ | △Speed 1ノブ | 温かい定番のうねり | True Hardwire |
| MXR Phase 100 | アナログ | ○Speed+Intensity | 波形を選べる兄貴分 | Hardwire |
| BOSS PH-3 | デジタル | ◎4ノブ+7モード | 多機能・タップテンポ | Buffered |
| EHX Nano Small Stone | アナログ | △Rate+Colorスイッチ | 太く押し出す揺れ | True Bypass |
→ 横スクロールできます※価格は「価格と相場」に集約
選び方:踏んだ瞬間に「あの音」が欲しいなら本機。同じMXRで波形も選びたいならPhase 100。段数もモードも作り込みたいならPH-3。太く押し出す別キャラの揺れならNano Small Stone。
現在の取扱・価格
4. 使い方Tips
▼常時掛けの隠し味 SUBTLE
SPEED
9時
ゆっくりした周期で薄くかける定番設定。カッティングやアルペジオに奥行きが出る。ただし中域と音量は上がるので、常時ONにするならアンプ側かバンド内のバランスで受け止めておく。
ロックの王道スウッシュ CLASSIC
SPEED
12時
最も語られてきた使い方。歪んだアンプの前段に置き、リフやソロに独特のうねりを乗せる。公式マニュアルにも「CLASSIC 80’s ROCK」というサンプル設定が用意されている領域。
疑似ロータリー LESLIE
SPEED
2時
速い周期まで回すと、回転スピーカー的な揺れに寄っていく。公式マニュアルのサンプル設定にも「PSEUDO LESLIE」があり、単音のソロやオルガン的なバッキングと相性がいい。
歪みとの並び順 ORDER
SPEED
11時
本機は音量と中域が持ち上がる。歪みペダルの後ろに置くと音量差が目立ちやすく、前に置けばアンプや歪みを押す“ブースター寄り”の効き方になる。どちらが正解でもなく、音量差を許容できる位置を先に決めるのが早い。
5. 価格と相場
▼GEAR ECHO
※正確な年次価格ではなく、傾向を示す参考イメージです。現在値のみ実数。1984年のMXR社倒産で一時生産が途切れているため、グラフはJim Dunlop期の再生産以降を範囲としています。
🇯🇵 国内新品
約 ¥15,000
国内実売・2026/8
🇯🇵 国内中古
約 ¥10,000
中古市場の参考値・2026/8
🌍 海外新品 USD
約 $100
海外実売・2026/8
Gear Wise Diagnosis
中古相場:半世紀売られ続けた定番だけにタマ数は多く、中古は概ね ¥8,000〜¥13,000のレンジで動いている。ただしMXR時代の個体・Dunlop期の個体・改造個体が同じ「Phase 90」として並ぶため、中古は世代と改造歴の確認が必須。
長期トレンド:国内はメーカー希望小売価格 ¥19,800に対し、実売は 約 ¥15,000前後。ここ数年は値上げ方向に動いており、1ノブのシンプルな機材としては安価とは言い難い水準になっている。海外レビューで価格への批判が出るのもこの点。
為替の影響:海外 約 $100に対し国内 約 ¥15,000は、円安を織り込んだ水準。差額を嫌うなら中古が現実的な選択肢になるが、その場合も現行M101(True Hardwire・LED・DCジャック)かどうかを確かめてから買いたい。
現在の取扱・価格
6. Echo Notes
— さらに知るMEDIA/ メディア評価
🇺🇸 Guitar World
このオレンジの小箱を語るとき、我々はどうしてもEdward Van Halenの名前から始めることになる。MXRの40周年にDunlopが行った調査では、「MXRといえば誰か」という問いへの回答の6割超が彼だった。2位に倍以上の差をつけた圧倒的な結び付きだ。実際、”Eruption”のソロにも”Atomic Punk”のイントロにも、この一台の気配がある。彼が使っていたのは1974年のScript版だった。
PLAYERS/ 使用プロ
Eddie Van Halen — Van Halen
1974年製のScript個体を常用していた。Dunlopからは本人監修のシグネチャー機EVH90が現行製品としてリリースされている。
TRIVIA/ 豆知識・トリビア
- 1974年発売。MXRというブランドが最初に世に出した製品がこのPhase 90であり、その成功が会社そのものを立ち上げた。
- 1977年頃にScriptロゴからBlockロゴへ変更。1984年のMXR社倒産で生産が途切れた後、Jim Dunlopがブランドを取得して再生産を開始し、LED表示と9V DCジャックが加わった。
- 現行ラインはM101。派生としてEVH90、CSP101SL Script Phase 90-LED、CSP026 ’74 Vintage Phase 90、M107 Phase 100、M290 Phase 95などがある。50周年記念のM101GLDは公式に「LEGACY PRODUCT/生産終了」と明記されている。
VIDEO/ 動画
DEMO①
DEMO②
最終更新:2026年8月|価格・在庫は変動します。
