Fuzz Face mini

DUNLOP
Fuzz Face Mini
Origin
2013
Lineup
4 Models
Controls
2 Knobs
Bypass
True Bypass
Power
9V DC
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結論
  • 音の傾向 60年代のファズフェイスをそのまま小型化した2ノブのファズ。太く粗い歪みと、ギター側のボリュームで歪みが一気に晴れる強い追従性が核。素子と元にした個体でFFM1〜FFM6の性格が分かれる。
  • こんな人におすすめ ヴィンテージ・ファズの音と反応を、ボードに乗るサイズと現代的な使い勝手(LED・DCジャック・電池ドア・トゥルーバイパス)で欲しい人。シングルコイル+クランチ気味のアンプで最も生きる。
  • 操作感 ノブはVolumeとFuzzの2つだけ。音作りはペダルの上ではなく、ギターのボリュームと接続順で決まる。裏蓋の内側にはBIAS調整用のトリマーがあり、鳴りが薄い個体はここで化けることがある。
向かない人:ボードの配置を自由に組みたい人。丸型筐体はスペースを食い、裏面のゴムでベルクロも貼りにくい。さらに前段にバッファやワウを置くと正しく反応しないため、置き場所が事実上「先頭」に固定される。
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1. 三大特徴とサウンド傾向

円形はそのまま、面積は約1/4に

マイクスタンドの台座が原型と言われる丸型ルックスを保ったまま、直径89mmまで縮めた筐体。オリジナルにはなかったステータスLED・9V DCジャック・電池ドアが加わり、スイッチはトゥルーバイパス。「持ち出せないヴィンテージ」を実用機に変えたのがこのシリーズの出発点だ。

ノブは2つ。音作りはギター側で

コントロールはVolumeとFuzzのみで、EQもトーンも無い。そのぶんギターのボリュームへの追従が広く、絞ればクリーンに近い鈴鳴り、上げれば飽和したファズまで手元で行き来できる。アンプをクランチ気味にしておくと真価が出る、というのが海外レビューの共通見解。

4機種=素子と「元にした個体」で分かれる

FFM1は1970年製のシリコン、FFM2は’66〜’68のゲルマニウム、FFM3はJHF1と同一回路、FFM6はOctavioからオクターブ上を取り除いた回路。同じ2ノブでもゲイン量・低域の出方・粗さが違い、シリーズ内での選び分けがそのまま音の選択になる。

2. 世界のレビュー

🏆 大絶賛※引用(斜体)は実在レビューの原文/日本語は意訳です
🌍 Marshall Forum | FFM1・FFM2・FFM6
“I hate to admit it… but I prefer the Dunlop hands down.”
Band of Gypsysで完全にやられて、青いシリコンも、赤いゲルマも買い足した。15年間ダンロップを無視してきた自分を殴りたい。ヴィンテージ部品を積んだクローンと並べて比べて——認めたくないが、ダンロップの方が上だ。手持ちのクローンはどれも濁って分厚かった。中に何が入っているかは、もうどうでもいい。
🇺🇸 Sweetwater(米) | FFM3
“fuzz tones that are unmistakably Hendrix-esq!”
聴けば一発で分かる。これはヘンドリックスの音だ。ゲルマニウムのFFM2も持っているが、こっちのBC108シリコンの方がシャープで、前に出てくる。迷うくらいなら、両方鳴らしてから決めればいい。
🇫🇷 Audiofanzine(仏) | FFM3
“Cette pédale a tout ce qu’il faut quand on veut une bonne fuzz”
いいファズが欲しいなら、これで全部揃っている。ただし条件がある。アンプはクランチまで上げて、その上に重ねること。ノイズゲートとバッファは前に置くな。Univibeを足せば、あのウッドストックだ。
🇪🇸 Thomann(スペイン) | FFM2
“un Fuzz muy característico emulado "casi" a la perfección respecto del original”
個性の塊みたいなファズを、オリジナルに対して——あえて言うなら「ほぼ」完璧に再現している。「ほぼ」だ。そこを差し引いても、この値段でこの音が手に入るなら文句はない。
😐 中立
🇺🇸 Reddit r/guitarpedals(米) | シリーズ
“They all sound good, but I prefer the Tiny Fuzz.”
ダンロップのミニファズは3台試した。どれもちゃんといい音がする。それでも俺が選ぶのはTiny Fuzzだ。あと真面目に言わせてほしい——ファズフェイスに最初からBIASノブが付いていない理由が、どうしても分からない。
🇺🇸 TDPRI(米) | FFM2
“I only like germanium fuzz faces, for instance.”
まず「欲しい回路」を決めろ、という話だ。俺の場合はゲルマニウムのファズフェイスしか好きになれない。だから赤いやつを使っている。買い替えるとしても行き先は別のゲルマ機で、ダンロップの別のミニではない。……まあ、可愛いのは認める。全部買って試せばいい。
🇪🇸 Thomann(スペイン) | FFM2
“Es un poco delicado en cuanto a dónde lo pones en tu cadena”
低域の量は素晴らしい。ただ、チェーンのどこに置くかについては神経質だ。必ず一番最初——チューナーより前に置くこと。そうしないと正しく反応してくれない。分かっていれば問題はない。分かっていなければ、たぶん不良だと思うだろう。
🇫🇷 Audiofanzine(仏) | FFM3
“une étoile de moins pour le format!”
音は文句なし。Fuzzは90〜95%が一番いい。だが形状のせいで星をひとつ落とす。丸いせいでボードに無駄な空きが生まれるし、裏のゴムのおかげでベルクロも素直に付かない。「ミニ=ボード最適」と言われると、ちょっと待てと言いたくなる。
🌶️ 激辛
🇺🇸 Reddit r/guitarpedals(米) | シリーズ
“it doesn’t have the noise or weird behavior that’s common with "regular" Fuzz Faces”
俺が本当に気に入っているのは108 Classicの方だ。伝統的なシリコンのファズフェイスで、しかもバッファを選べる。ボリュームとの相互作用は消えるが、その代わりワイヤレスでもバッファ入りのボードでもワウの後ろでも普通に使える。そして何より——「普通の」ファズフェイスに付き物のノイズと、あの挙動の怪しさが、これには無い。
🇫🇷 Audiofanzine(仏) | FFM3
“toujours le même son dégueulasse, mais pas de le bon sens du terme”
JTM45とストラト。電池もアダプターもVoodoo Labも試した。オーバードライブの前も後ろも試した。結果は毎回同じ汚い音——褒め言葉としてではない方の。Big Muffのロシア製もTone Bender MkIIIの実機もFulltoneの’70も、うちでは全部ちゃんと鳴る。鳴らないのはこれだけだ。金を出すならFulltoneにしろ。
🇪🇸 Guitarristas.info(スペイン) | FFM1
“parece que tuviera una puerta de ruido ajustada muy muy alta, sin sustain”
音が出た瞬間にブツッと切れる。ノイズゲートを極端に深く掛けたみたいで、サスティンがまるで残らない。——後日談を書いておく。原因は裏の内部トリマーだった。BIASの出荷時の値が低すぎたのだ。75〜80%あたりまで回したら普通に鳴った。壊れてはいなかった。ただ、そんな個体が普通に売られている。
🇪🇸 Guitarristas.info(スペイン) | FFM2
“con el pote a tope el sonido es muy rasposo”
Twin Reverbに高出力ピックアップのストラト、後ろにTS。どう転んでもいい音にならない。ツマミを上げ切ると耳障りにざらつくだけだ。——スレの住人いわく、ファズフェイスは既に歪んだアンプ向きで、ゲルマは高出力ピックアップと喧嘩するらしい。悪かったのは俺の組み合わせだった。
👍 🌍ダンロップを侮るな。しょっちゅう驚かされる。ただしファズは、余計なブヨつきを制御できない時点で俺は冷める。
👍 🇺🇸デモ動画を漁った中で、ギターのボリュームを絞った時の抜け方が一番きれいなのはFFM3とFFM2。あの音をちゃんと出してくる。
😐 🇬🇧幸せな悩みだな。ただ、別々の動画をまたいだ音の比較は当てにならない。そこは差し引いて聴いたほうがいい。
😐 🇪🇸とてもシンプルで、とても小さい。ただ、ちょっと高い。
👎 🇺🇸ゲルマ/シリコン切替やバッファ付きが、このサイズと値段で買えるのは魅力。でもファズフェイスは派生が多すぎて、もう買う理由を見つけられない。
👎 🇪🇸ポットが重くて、ざらつく。触った感触が明らかに安っぽい。音自体は正常なんだけどな。

3. 競合比較

機種素子コントロールキャラ電池駆動
Dunlop FFM3
(シリーズ代表)
シリコンBC1082Volume・Fuzz太くスムース手元の追従が広い9V電池ドア
MXR Classic 108 Fuzz MiniシリコンBC-1082+Buffer SW丸く粗いクランチワウと共存しやすいアダプター駆動
EHX Big Muff Piシリコン4トランジスタ3+Tone分厚い壁の歪み長いサステイン
Warm Audio Warm BenderNOSゲルマ+シリコン3回路切替4+Version・SAG英国Tone Bender系電圧サグ可変
→ 横スクロールできます※価格は「価格と相場」に集約
選び方:ヘンドリックス系のファズフェイスそのものを、電池でも動く小型筐体で欲しいなら本シリーズ。同じBC108でもワウやバッファと同居させたいならBuffer搭載のMXR Classic 108 Fuzz Mini。ファズ全体の定番として厚みとサステインを取るならBig Muff Pi。同じ60年代でも英国Tone Bender系の別キャラを狙うならWarm Bender。シリーズ内の機種差はシリーズ比較を参照。
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4. シリーズ比較

機種素子元にした個体・回路音のキャラ発売
FFM1 SiliconシリコンマッチドBC108自社所蔵の1970年製 Fuzz Faceブライトでアグレッシブ2013
FFM2 Germaniumゲルマニウムわずかにミスマッチ’66〜’68のプレシリコン期温かいヴィンテージファズ2013
FFM3 Jimi HendrixシリコンBC108フルサイズ JHF1 と同一回路太くスムース2013
FFM6 Band of Gypsys非公表Octavioからオクターブ上を除いた回路攻撃的で噛みつくような歪み2014
→ 横スクロールできます※価格は「価格と相場」に集約
選び方の目安:王道のヘンドリックス・トーンならFFM3。そこからさらに攻撃的なライブ期の音を狙うならFFM6。エッジの立った現代寄りの歪みが欲しければFFM1、丸く温かい方向ならFFM2。
※FFM4 Joe Bonamassa(限定400本・NOSゲルマニウム採用)は公式の現行ラインから外れており、入手は流通在庫と中古が中心。FFM6SE Chromeは限定300本の別仕様のため、いずれも上表には含めていない。

5. 価格と相場

FFM1 Silicon
約 ¥26,800
海外 約 $159.99・2026/8
FFM2 Germanium
約 ¥27,800
海外 約 $159.99・2026/8
FFM3 Jimi Hendrix
約 ¥29,400
海外 約 $179.99・2026/8
FFM6 Band of Gypsys
約 ¥29,800
海外 約 $179.99・2026/8

Gear Wise Diagnosis

中古相場:発売から10年以上が経ち、タマ数は多い。国内の中古は概ね¥20,000台前半で、新品との差は数千円という水準まで詰まっている。ゲルマニウムのFFM2は個体差が大きく、シリコンのFFM1・FFM3・FFM6に比べて「当たり外れ」の話が出やすい。中古を狙うなら、裏蓋を開けてBIASトリマーが動かせる状態か、実際に音を出して確認できる店を選びたい。

長期トレンド:発売当初の国内実売は¥12,000〜13,000前後だったが、円安と改定が重なり、現在は¥26,800〜29,800まで上がっている。シリコン系の2機種($159.99)とヘンドリックス系の2機種($179.99)で価格帯が二段に分かれる構造は、公式の定価に沿ったもの。

為替の影響:米国製かつUSD建て定価が基準になるため、国内価格は為替の影響を素直に受ける。海外$表示と国内実売の差は、そのまま円安分と輸入コストと考えてよい。中古は為替の動きから切り離されており、コストを抑えたい場合の現実的な選択肢になる。

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6. Echo Notes

— さらに知る
MEDIA
🇺🇸 Guitar World
初期のファズ回路をひととおり並べたとき、我々が最も甘美だと考えるのはファズフェイスだ。滑らかで途切れないサスティン、基音や和音とぶつからずに寄り添う倍音、そして圧縮されたアタックが生む弦楽器めいた鳴り。この一連の性質を、ミニ筐体になっても取りこぼしていないのがこのシリーズの価値である。
🇺🇸 Premier Guitar
ダイナミックレンジは、これまで弾いてきたどのファズフェイスにも引けを取らない。極端な話、ライブ中ずっと踏みっぱなしにして、歪みの量はギターのボリュームだけで管理できる。プリCBSのストラトとブラウンフェイス期のフェンダーで鳴らせば濃厚に潰れ、ボリュームを絞れば澄み切る。ハムバッカーでも同じ落差が出た点は付け加えておきたい。
PLAYERS
Gary Clark Jr.
ソロのブルースロック・ギタリスト。数多くのファズフェイスとクローンを試した末に、2014〜15年頃のライブ用ボードでFFM3を常用していた。
TRIVIA
  • ジミ・ヘンドリックス本人がこのシリーズを踏んだことは一度もない。彼の没年は1970年、Fuzz Face Miniの登場は2013年。FFM3とFFM6は「本人が使った機材」ではなく、本人の音を再現するために作られた機材である。
  • ファズフェイスの丸い筐体は、マイクスタンドの台座がデザインの原型と言われる。1966年の登場以来ほとんど変わっていないこの形を、Mini化にあたっても崩さなかったことが、ボード上での取り回しという評価の分かれ目にもなっている。
  • Fuzz Face Miniの内部にはBIAS調整用のトリマーがある。出荷時の設定値によって鳴り方が変わり、海外フォーラムでは「サスティンが出ない」個体をこのトリマーを回して解決した報告が上がっている。故障ではなく調整範囲の問題、というのが実態に近い。
VIDEO
DEMO
弾き比べ
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最終更新:2026年8月|価格・在庫は変動します。

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