Rat2

ProCo
RAT 2
Released
1988
Circuit
LM308
Bypass
True Bypass
Power
9V DC
本ページには広告を含みます。
結論
  • 音の傾向 ザラついて図太い、中域に芯のある古典的ハードクリップ。FilterをほぼTone代わりに使い、クランチからファズ寸前まで質感を動かせる。
  • こんな人におすすめ 1台で軽いブースト〜重い歪みまでDistortionノブで往復したい人。ロック/オルタナのザラついた質感が欲しい人に。
  • 操作感 ノブは3つで直感的。ただしFilterは一般的なToneと逆方向の効きで、最初だけ戸惑う。スイートスポットは見つけやすい。
向かない人:多ノブの細かいEQやモダンなタイトさを求める人。3バンドEQの自由度や、スクープしたメタル向けの締まりはない。
¥15,400 (2026/08/14 09:03時点 | 楽天市場調べ)

1. 三大特徴とサウンド傾向

LM308が生む古典ハードクリップ

オリジナルRATと同じLM308オペアンプ+シリコンダイオードのハードクリップ。ザラつきと図太さを両立した、数々の名盤を支えた歪みの基準点。これぞRATという音。

Filter1ノブの独特な効き

一般的なTone回路を反転させた「Filter」。時計回りで高域が削れて甘く太く、反時計回りで明るく鋭い。1ノブながらクランチ〜分厚いリードまで質感を大きく動かせる。

Distortionの広いレンジ

ほぼクリーンに近いブースト〜ファズ寸前の飽和まで、Distortionノブ1本で連続可変。オーバードライブ的にもディストーション的にも振れる懐の深さが持ち味。

レビュー分析スコア
ECHO
参照ソース
Thomann1553
Sweetwater230
Audiofanzine52
Total1835

2. 世界のレビュー

🏆 大絶賛※引用(斜体)は実在レビューの原文/日本語は意訳です
“kombiniert man die Ratte mit einem NACHgeschalteten TS808 …, wird es geradezu magisch.”
盗まれたあの’82 RATが、ついに帰ってきた感覚だ。コツはクリーンアンプの前じゃない——ブレイク寸前まで追い込んだ真空管アンプに突っ込んで、後段にTS808を重ねる。そうすると、もう魔法だよ。
“Das Gerät geht ab wie ne Atombombe!”
こいつは原爆みたいに炸裂する。なのに温かくて太いダーティーもちゃんと出るから、ブルースだっていける。作りは頑丈、ステージもロードも平気だ。文句なし。
“Et bien ça poutre !”
いやもう、ぶっ飛ばしてくる。ノブの可動域は端から端まで全部使える。Foo Fighters的なあのディストーションだ。持ってるペダルの中でも、これが一番手だと断言する。
⚖️ 中立
“Passé 75% du gain, la Rat réagit très mal aux attaques.”
Stratで弾けば、限りなくHendrixに近づく。コスパも文句なしだ。ただハムバッカーでゲインを75%超えると過圧縮でアタックがもたつくし、Filterも75%超えは籠もりすぎる。そこだけは気をつけたい。
“Finalement revendue car peu utilisée”
独特のグレインがあって、ワウの後ろに置くと一番映える。悪くはない。ただゲインの余裕がもう少し欲しかった。結局あまり使わなくて、Ram’s HeadとTS808を選んで手放したよ。
“als ob jemand an den Reglern herumgedreht hätte”
歪みは確かに出るし、バンドで抜ける瞬間もある。でも音が安定しないんだ。誰かが勝手にツマミを回したみたいに、さっきまで気持ちよかった音が急に耳障りになる。ハードロックの王道は出ず、結局ほとんど使わなくなった。
🌶️ 激辛
“it legit just stopped working entirely after like 2 months, terrible pedal.”
音は可もなく不可もなく、ってところ。で、2ヶ月でマジで完全に沈黙した。うんともすんとも言わない。ひどいペダルだよ、これは。
“Just too compressed and fizzy.”
とにかく圧縮されすぎだし、シュワシュワしてる。俺はもっと低域があって、こんなに泡立たないODのほうが好みなんだ。合わなかったから返した。
“I should have just got a BOSS DS1 or 2.”
DSL100HRの前段で使ってみたが、好みには刺さらなかった。これなら素直にBOSSのDS-1かDS-2を買えばよかった。正直、そう思ってる。
“Good sound, but way too limited.”
音は良い。良いんだが、いかんせん幅が狭すぎる。Filterの追い込みも甘い。ギター歴35年の俺の結論——こいつはバックアップ行きだ。
👍 🇺🇸史上最高のディストーションだ。文句なし。
👍 🇺🇸戦車並みの作りで、音は最高。とにかく完璧だよ。
😐 🇺🇸作りは戦車級。ただ音はまあ普通かな。ODならEHX Soul Foodのほうが上だと思う。
😐 🇺🇸1988年製RATもブティーククローンも一通り持ったが、結局どれもほぼ同じ音。ただRAT 2はもう少しコントロールが欲しかったかな。
👎 🇺🇸ベースには向かない。低域を根こそぎ食い尽くしてしまう。
👎 🇺🇸RATでもODっぽい音は出せなくはない。けどノブを回すとすぐ毛羽立って、使える範囲が本当に狭いんだ。

3. 競合比較

機種ゲイン音作りの幅キャラバイパス
ProCo RAT2
(本機)
△ Filter 1ノブザラつき・図太い古典True Bypass
BOSS DS-1△ Tone 1ノブ明るく素直な定番Buffered
MXR Distortion+✕ Toneなし(2ノブ)甘いゲルマ・チューブ的非True(常時接続)
Walrus Iron Horse V3○ Tone+Si/LEDブレンドRAT直系・締まったモダンTrue Bypass
→ 横スクロールできます※価格は「価格と相場」に集約
選び方:図太い古典の質感なら本機。明るく素直な定番ならDS-1。甘くシンプルなゲルマ感ならMXR Distortion+。同じLM308回路のRAT直系で、よりタイト・多彩に詰めたいならIron Horse V3。
現在の取扱・価格
¥15,400 (2026/08/14 09:03時点 | 楽天市場調べ)

4. 使い方Tips

Filterで質感を決める FILTER

VOLUME
12時
DIST
1時
FILTER
10時
Filterは一般的なToneと逆。時計回りで高域が削れて甘く太く、反時計回りで明るく鋭くなる。刻みは少し下げて抜けを出し、リードは上げて角を取ると収まりやすい。ここがRAT攻略の肝。

Distで歪み量を往復 DRIVE

VOLUME
1時
DIST
9時
FILTER
12時
Distを9〜10時まで絞ると、ザラついたブースト〜クランチ。Volumeで前段アンプを押せばオーバードライブ的にも使える。フルアップにすればファズ寸前の飽和まで一気に伸び、1台で守備範囲が広い。

5. 価格と相場

GEAR ECHO
※正確な年次価格ではなく、傾向を示す参考イメージです。現在値のみ実数。
🇯🇵 国内新品
約 ¥19,800
サウンドハウス実売・2026/6
🇯🇵 国内中古
約 ¥12,000
中古市場の参考値・2026/6
🌍 海外新品 USD
約 $88
Sweetwater実売・2026/6

Gear Wise Diagnosis

中古相場:1978年から続く超ロングセラーで流通量が極めて多く、中古は約 ¥10,000〜15,000で安定している。状態の良い個体を選びやすく、入門にもモッド素体にも向く。

長期トレンド:基本回路をほぼ変えずに作り続けられる定番。近年は円安と輸入コストで国内新品実勢が上昇し、サウンドハウスで約 ¥19,800の水準に。海外実勢は約 $88〜99と、手頃さは健在。

為替の影響:海外 約 $88に対し、国内 約 ¥19,800は円安を反映した水準。中古は為替の影響を受けにくく、コストを抑えたい場合の現実的な選択肢になる。なお〜1990年代のヴィンテージLM308個体は状態によりプレミアがつくが、音の核は現行RAT2と共通している。

現在の取扱・価格
¥15,400 (2026/08/14 09:03時点 | 楽天市場調べ)

6. Echo Notes

— さらに知る
MEDIA
🇺🇸 Guitar World
地下のガレージから生まれた一台を、私たちは数えきれない名盤の中で聴いてきた。Jeff Beck、Joe Perry、Kurt Cobain、Thurston Moore——ジャンルを問わず鳴り続けるこの懐の深さこそRAT2の武器だと見ている。登場時からほぼ変わらない回路のまま、”ディストーションのひな型”を作った一台。基準はいつもここにある。
🌍 Guitar.com
2024年、私たちはRAT2に満点の10点を付けた。1978年からほぼ姿を変えないまま、いまだにダート系ペダルの土台であり続けている——その事実で十分だと思う。この価格でこの完成度なら、いま手に取っても文句のつけようがない。
PLAYERS
Jeff Beck
1995年ツアーのボードはRATとA/Bスイッチのみという潔さで、巨大かつ繊細なトーンの土台に据えていた。ProCo創業者も「1985年にBeckが使う写真を見たのが最高の瞬間」と語る、RATの看板使用者。
Nuno Bettencourt
Extremeのギタリスト。「Marshallで弾くときRATは欠かせない」と本人が公言し、常時オンで“mojo”を足す。あのタイトな刻みの核になっている。
Peter Buck
R.E.M.のギタリスト。1994年のアルバム『Monster』全編でRATを使用したと複数のソースが明記する、作品単位で結びつきの明確な一例。
TRIVIA
  • 1978年にProCoが発売。回路の心臓部はLM308オペアンプとシリコンダイオードのハードクリップで、図太くザラついた歪みの基準となった。「RAT 2」は1988年以降の名称・仕様にあたる。
  • コントロールのFilterは一般的なTone回路を反転させた独特な効きで、時計回りに回すほど高域が削れて甘く太くなる。クランチからリードまで1ノブで質感を大きく動かせる。
  • 暗所で発光するグラフィックが描かれた黒筐体が外観の特徴(一部の派生機は通常塗装)。発売以来ほぼ回路を変えずに作り続けられ、多くのギタリストの定番として残り続けている。
VIDEO
サウンドデモ
弾き比べ
¥15,400 (2026/08/14 09:03時点 | 楽天市場調べ)
最終更新:2026年6月|価格・在庫は変動します。

Amazon.co.jp でギター機材を探す